守護者に歯向かう者たち#01
顔だけをその方向へ向けると、立ち込める砂煙の中にひどく大きな姿をした影を見つける。
徐々にその影は姿を鮮明に表し始めると、一度は誰もが見たことのある姿を目の前に晒す。
身体を支える6本の脚に異常に発達した前脚が2本、単眼を大小含め8つ持ち、口元の鋏角を動かし目の前にいる獲物を狙っている巨大な蜘蛛の姿があった。
「…な?」
「想像していた守護者とは違っていたようだ」
「さっさと終わらせるよ」
ライカとカイオルは戦闘態勢をとるが隼人は動かない。
それを疑問に思ったライカが質問をする。
「どうしたのハヤト」
「この部屋は魔法が使えないんだ」
「そんなことは知ってるよ」
「ライカはそれでも体術が使える。カイオルは黒剣以外にも剣を持っている。じゃあ俺は?」
ライカとカイオルが隼人の姿を頭から足元まで見たのちに、蜘蛛のほうを向きなおす。
「二人で相手しよう」
「そうだね。ハヤトが別にいなくても問題ないし」
「よし、任せた。俺はその間に台座でも調べておく」
ハヤトが台座に向かって走り出すと同時に、戦闘を始める二人。
カイオルが始めに斬りかかるが、それを俊敏に飛び退き避ける。
「図体に似合わない動きだ」
「脚の一本でも使えなくすれば、同じ動きはできないでしょ」
ライカが駆け寄ってくるのを見て、蜘蛛は壁に張り付きその場を離れる。
確実に自分が有利になるように、戦っているのが見て取れる。




