表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
149/314

隼人vsアーネル【後編】#01

「まじか… 化物かよ…」


 魔力量だけで言えば竜族であるライカに匹敵するだろう。


 肉眼でも認識できる量の魔力で全身を包み、その一部は尾の様に2つの蛇の姿を象る。


 その魔力は同時に身体強化を行い、踏み込みだけで地面を抉り、先ほどよりも速度を上げた攻撃を仕掛ける。


「だが、それでも当たらない」


 身体強化がされたアーネルの攻撃を避けた隼人に対して不敵な笑みを浮かべる。


 その直後、隼人の首筋に痛みが走る。


 痛みの正体は尾のように分かれた蛇の姿をした魔力が噛み付いていたのだ。


 咄嗟に切断を行い距離を取るが、視界が揺れ目眩が隼人を襲う。


「どうです? 効くでしょう?」


 噛まれた首を押さえながら出血はないことを確認する。


 切断された魔力の蛇は再生しており、再び狙いを定めている。


「厄介だな…」


 アーネルの仕掛ける攻撃と、法則性のない蛇の攻撃避けつつ切断を行う。


 吸収する魔力は多くないものの確実に減らしていく。


「その状態で一体いつまでもちますか?」


「それはお前もだろう?」


 攻防は続き決定打を与えることができないまま、アーネルは黒剣による魔力の消耗、隼人は毒により体力の消耗をしていく。


 お互いに限界は近い。


「これだけ私の毒を受けて動けるのは貴方が初めてですよ。(とはいえ、もう限界が近いはず。私の魔力も思った以上に大きく削られてしまいました。まだ動けるうちにトドメを刺さなければ)」


「大したこねぇな。(とか強がってはいるが、足から力が抜けるのを何度も感じる。体も熱いし限界が近い。それに比べてまだ余裕があるのか?)」


 間合いを取り離れた二人は、乱れた呼吸を整えながら次の一手を考える。


 決定打を決めあぐねており、このまま更に長引けば先に倒れるのは隼人の方だろう。


「ふぅ…。(次の仕掛けが最後だと思ったほうがいいな)」


「これで最後にしましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ