表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
148/314

隼人vsアーネル【前編】#02

「強がりはやめたほうがいいですよ?」


「魔力開放!」


 黒剣に溜め込まれた魔力の開放を行い、さらに身体の強化を行う。


「魔力の質が変わった?」


 変化に気付き間合いを取り様子を見るために、飛び退きながら十分な距離を取る。


 体制を整えようとしたその直後、腹部に鈍い痛みが襲う。


「うっ! おえぇ!」


「時間がないんでな」


 アーネルの腹部を勢いよく蹴り飛ばし、建物の壁に激突させる。


 先程までとは比べられないほどに速度に反応をすることができなかった。


 よろけながらも立ち上がり、反撃を行うがその全てが当たらない。


「くっ!」


 避けることができない距離まで近づき毒を放出するが、それも黒剣によって防がれる。


「諦めろって」


 袈裟斬りで魔力を奪い取り、後ろ蹴りで吹き飛ばす。


 急激な魔力減少と追撃により、目に見えて消耗をしているアーネルだが、先程よりも多くの魔力を拳に纏わせ速度を上げた反撃の一撃を放つ。


 しかしそれすらも余裕をもって避けられる。


「なぜ当たらないっ!」


「お前より早い攻撃なんて、これまでずっと相手にしてきたからな」


 竜化したライカの攻撃に比べれば速度も威力も劣っている。


 ただ一点、毒だけを注意すれば実力には差があるのだ。


「お前じゃ俺には勝てない」


「くっ! 私はこんなところで終われないっ!」


 アーネルには既に残っている魔力を計算しながら闘う余裕は残されておらず、自身の魔力を限界まで引き出す。


 後先は考えず、目の前にいる敵を倒すために全力を出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ