カイオルvs孤絶の大蛇ゲルドラ#01
「二天一流:一閃」
旋風が発生するほどの勢いでお互いの位置が入れ替わり、鋭い斬撃音と共にその首が落ちる。
「師から受け継いだ技だ。しっかり味わうといい」
重量感のある鈍い音を立てて地面に首が落下する。
それに反応して残りの首が暴れる。
意識は別個であっても、痛覚は共有している。
暴れることで辺りへ被害を出すが、少しして落ち着きを取り戻し再びカイオルに向き直す。
「自分より小さく弱い相手だと思っていたのだろう?」
口を開き喉の奥で空気を裂くような音をだし威嚇を行う。
「残念だが私はそんなに簡単ではない。残りの首も早々に落とさせてもらうよ」
カイオルは一歩踏み込むとその場から姿を消す。
「往生着の悪い奴だな」
隼人は逃げるアーネルを追いかけていた。
「いい加減、止まってもらうぞ」
雷脚を使い一気に正面へ回り込み、その足で蹴りを放つ。
空気を裂く雷鳴と共に閃光が走る。
しかし、アーネルは飛び上がり体を捻りながら避け、速度を殺すことなく走り抜ける。
「どう思う閻狐」
体制を整えながら、行動に異常性が見られるアーネルに疑問を抱く。
「ただ逃げてるわけじゃなくて、何か目的があるように感じるね」
「城へ向かっている訳もなく、かと言ってこちらに反撃をしてくるわけでもない」
「とりあえず止めるしかないか」
再び追いかけようとした時に、後ろから男の声に呼び止められる。
声のほうへ振り向くとそこにいたのはクレムだった。
「ハヤト! ずげぇ音がするから来てみたら、一体何が起こっているんだ?」
「説明したいが今は時間がない。クレム、2つ頼みを聞いてもらえないか」




