表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
138/314

正体#01

「卑怯だとは言わせませませんよ。これで2対2です」


 落下した結晶から現れたのはグランドスネークではなく、それよりも巨大な体躯をもつ蛇だった。


 全身は深い緑色をしており、首は3つに分かれ、それぞれの頭には対になった角のようなものが生えている。


 時々見える舌は紫色をしており、動く尾がぶつかり周りの建物を破壊する。


「さっきのとは比じゃないくらいデカイぞ…」


「まさかこいつは…」


 驚く隼人に対して、フードの男はこの蛇を知っているようだ。


「孤絶の大蛇ゲルドラ。あいつらを片付けなさい」


 ゲルドラが隼人たちに攻撃を仕掛ける。


 3つの頭はそれぞれが意思を持ち動いており、追撃を行いながら攻撃が行われる。


 その攻撃を避けるたびに、周辺へ被害が発生する。


「あんなの喰らったら一発で終わりだぞ!」


「ここは私がどうにかする。お前はあの女を頼む」


「どうにかするって、一人じゃ無理があるだろ」


「あの女、何かを企んでいる」


 ゲルドラの影に隠れ何かを行っているアーネル。


 しかし、何をしているのかはわからない。


「それに私は一人ではない」


「何言ってんだ? どう見たって一人だろ」


 フードの男は再び黒剣を抜くと、ゲルドラへ向かって振る。


 すると1つの首に斬撃が走る。


 出血をさせることはできていないものの、その強靭な鱗に傷をつけた。


「どうなってんだ…」


 男はフードを脱ぎその顔を見せる。


 その顔には見覚えがある。


「なるほど、確かにお前なら一人じゃないな。本当に頼んでいいんだな?」


「お前に心配をされるほど弱くはない」


「それもそうだな。それじゃ頼んだぜ、カイオル」


 フードの男は死んだとされていたカイオルだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ