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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
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紫毒姫#01

「どっから湧いたんだよ!」


「恐らく召喚石を利用したのだろう。術者の血液を媒介として、別空間から呼び出すことができる」


「任せるってこいつのことかよ」


 隼人は雷脚を使いグランドスネークとの間合いを詰めた後に、頭上を越えるほど高く飛び上がる。


「雷槍」


 魔力で右手に先が二俣に分かれている槍を作り出す。


 それを姿を追うことができていない、グランドスネークの頭部に狙いを定める。


「ラキウス」


 投擲された魔力の槍は、頭部を押さえつけるように地面に突き刺さる。


 空気を劈く轟音と共にグランドスネークの活動は停止した。


 地面に着地した隼人は、そのまま先へ進む。


「強いんだな」


「そりゃどうも。さぁ、追いついたぜ」


 前方にアーネルの姿を捉える。


「(足止めどころか、厄介者が増えてしまいましたか。グランドスネークはAランク冒険者8人以上での討伐隊が組まれるほどの強力な魔物のはずですが… それだけの力を持っているということですか。まだ距離はありますが、これ以上は厳しそうですね)」


 アーネルは減速しその場で立ち止まる。


 城のほうを確認したのちに、隼人達のほうへ振り返る。


「大人しく捕まる気になったか?」


「笑わせないでください。誰が誰に捕まるというのですか?」


 隼人の問いに馬鹿にしたように返す。


 その姿には余裕すら見える。


「予定とは違いますが仕方ありません」


 アーネルの周りを、目に見えるほどの魔力が取り囲み始める。


 そのまま姿を飲み込むと、次の瞬間には姿を変えて現れた。


 淡い紫色の服を身にまとい、吸い込まれてしまいそうなほど透き通った紫色の瞳。


 その表情からはどこかしら冷たさを感じることができる。

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