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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
135/314

圧倒的な力#02

 剣を鞘に収め、再び追い始めようとした時だった。


「なんだこれ」


「グランドスネークだね」


「こいつ蛇なのか?」


 そんな緊張感のない会話が聞こえてくる。


 騒音に導かれた隼人が到着した。


「これあんたがやったのか?」


 存在に気付いた隼人が尋ねる。


 しかし答えは返ってこない。


「(見た感じ外傷がないってことは、この蛇の首を一撃か。敵にはしたくない相手だな)」


「隼人、向こうに反応があるよ。恐らく魔術師だと思う」


「わかった」


 その場から離れると一緒に男も付いてくる。


「隼人、付いてくるよ」


「不思議なやつだけど、悪い奴じゃないだろ」


 相も変わらず無言だった男が話しかける。


「あの女を追いかけているのか?」


「あんた喋れたんだな。あの女っての誰なのかは知らないけど、この状況下であれば恐らく同一人物だ」


「なぜ追いかける?」


「知ったからには放っておくわけには行かないってのが理由だけど、この国を助けたいって思ったからだな」


「この国に助けるに相当する何か恩義があるのか? それかそれによって何か得られるものがあるのか?」


「恩義もなければ、そんなことも考えちゃいねぇよ」


 男は再び黙り、何かを考えている様子だ。


 そしてしばらくして再び口を開く。


「わかった。ところで蛇は好きか?」


「蛇? なんだ突然。別に嫌いじゃねぇけど、さっきみたいなデカいのは流石に引くわ」


「そうか。それは申し訳ないが、相手をしてやってくれるか?」


「隼人! 魔力反応だよ!」


 閻狐が声を上げて忠告をする。


 その直後、前方にグランドスネークが出現する。

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