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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
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蛇と鬼#01

「マジかよ…」


 後を追って窓から姿を探すが、暗闇で何も見えない。


 それ以前に高さもあるため、アーネルがどうなったかすらもわからない。


 どうにか手がかりを探そうと目を凝らす隼人に、アンベールが声をかける。


「今の騒ぎで他の騎士たちも来るだろう。お前はアイツを追え。俺もあとで追いつく」


「そんなボロボロな状態で無理すんなよ」


 窓から離れてアンベールに近寄る。


「お前にこれをは渡しておく。残り3つ入っているから、1つはお前が使え」


「なんだこれは?」


「明日にでも、山を1つや2つ越えるぐらい元気になる薬だ」


「…大丈夫なのかそれは」


 そう言いながらもタブレットの入った薬瓶を受け取り、その中から一つを取り出し服用する。


「すぐに効き目が出てくるはずだ。それまではゆっくりしてろ」


 隼人はそう言い残し部屋を後にした。


「ふぅ… 不思議な奴だ」


 先ほどとは異なり静まり返った部屋で小さく呟いた。


 場所は変わり、街中を隼人は閻狐を頭に乗せて駆ける。


「どうだ? 魔力探知できるか?


「ううん、ダメだね。引っかからないよ」


「引き続き頼む」


 閻狐に魔力探知をしてもらいながら、アーネルを探す。


 しかし、この広い街中で対象を探すのは容易ではない。


「ライカが居たらすぐなんだけどね。隼人は魔力探知できないし」


「それだけはどうしても無理だったからな。クィルに指導はしてもらったけど、身に付かなかったし」


「全員が出来るわけじゃないから仕方はないと思うけど」


「その分、俺には眼があるからな」


「あくまでも実践向きだけどね」


 修行期間で様々な技を教えてもらったが、隼人は魔力探知に関しては習得できなかった為、竜眼の能力を伸ばすことにしたのだ。


 その分を補うようにライカの魔力探知は規格外へと進化を遂げた。


「それにその眼は魔力消費が多すぎるよ。黒剣の魔力を利用した身体強化と合わせた使用は長く持たない」


「過信はしないさ」


 そう話しながら隼人は捜索を続ける。


 同時刻、アーネルは街外れの廃屋で連絡を取っていた。

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