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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.07~死の国、モンス王国と鬼神カイオル~
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隼人vsアンベール【前編】#02

「ハヤトさん、凄いお方ですね。あのアンベールが一方的です」


「呼び出されて来てみたら、秘蔵っ子と対決なんて何を考えてんだ」


 アンジェリークと隼人に呼び出されたクレムが会話をしている。


「アンジェリーク様は何かご存知で?」


「えぇ、私がハヤトさんにお願いをしたのです。少しアンベールの様子が昔と違っていたので」


「つまり、性根を叩きなおしているわけですか。しかし、ハヤトも依然とかなり雰囲気が違ってますからね。アンベールのやつ、プライドをボロ雑巾にされなけりゃいいんですけど」


 そんな心配はよそに隼人の追撃は止むことを知らない。


 ある程度の攻撃は対応が出来ているが、ちょっとした技術に対応できず攻撃を受けている。


「おいおいどうした? これが本当の戦いなら、すでに4回は殺されてるぞ? これじゃカイオルのメンツも立たないな」


「黙れ!」


「威勢はいいんだけどな」


 一足飛びで大きく距離をとったアンベールは、目を閉じ剣を鞘に戻し居合いの型で待機をする。


 その姿はカイオルとは異なる。


「居合いの型だけど、カイオルとは少し違うな」


 構えのまま一切動かないアンベール。


 カイオルは居合いのままに距離を詰める一閃型だったにも関わらず、今回は待ちの迎撃型。


 隼人は柄でトントンと肩を軽く叩きながらそれを見つめる。


「あれが居合いと言われる、異国の剣技ですか?」


「騎士長のとは異なりますが、伏亀(ふき)と呼ばれるアンベールが使う技です。あいつは唯一、騎士長から伝授してもらった男ですから。しかし、それをあのハヤトは知っていて、実際にその眼で見ている。ただ、騎士長の居合いとは異なるのは、攻めてきた相手を捉える技ですけどね」


 隼人は少し考えた様子を見せたが、突如持っていた槍を半分に折り一つをアンベールに投げつける。


 勢いよく真っすぐにアンベールへ向かっていくが、その途中で切断される。


 それでも剣はまだ鞘に収まったままだ。

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