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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 閑話その13 ミレイ7

ケンさんと冒険する初日


私は絶望していた・・・。


今までの普通のローブ(見た目は普通だけど効果は異常なローブ)から、

どう見ても鉄の塊を着ることになった・・・。


こんな姿じゃで歩けないよ・・・。

しかもよりにもよってケンさんと一緒に冒険するのに・・・。


ただ、ダンジョンに入れば自立型機動歩兵になるそう。

この説明をしているお父様は少し興奮していて気持ち悪かったですが、鎧が強力なオートマターとなって私を守ってくれるらしい。



約束の時間までに決意を決めて、ギルドの更衣室で黒鎧を着るのだった・・・。

顔は見られないとは言え、かなり目立って恥ずかしいな。




早くケンさん来ないかな・・・。


ゲート前に約束の時間よりも少し早めに立ってケンさんを待つ。

周りの人にジロジロと見られつつも待つこと数分、私の目立ちよりもさらに目立っている人?がこっちに向かってきている。



前に見た黒マスクに黒パンツ、そして黒い金棒を担いだ鬼のような人がこちらに向かってくる。



どよめく周りの冒険達を後目に堂々とケンさんは歩いてきた。



私の姿(鉄の鎧)でも一緒に冒険してくれるとの事で良かった・・・。

一安心したところで早速一緒にゲートに向かう。


ワクワクしながら、お互いの実力を見るという事でまずケンさんから始まった。



凄いの一言だった。

一撃でビックボアを粉砕してダンジョンの地面さえへコマしてしまった・・・。



次に私の方になるのだけれども・・・。

私の鎧は自立型戦闘兵器「ディナミス」になって身の回りのお世話から戦闘まで行ってくれる万能兵器だった。


お父様はこれを一体どこで手に入れたのかは不明なのだけれども、想像を超えるほど貴重な物なのだという事は感じている。



ディナミスの失礼な言葉を訂正しつつ、どんどんとダンジョンを進んでいく。



余りに順調だったため、ボスまで行くことになった。

ケンさんは止めようとしたのだけれどもディナミスの言葉のままボスの階層まで行くことになった。


ただ、またしても予想を超えたボスが出てきた。

本来ならヒュージボアというビックボアよりも大きいモンスターのはずなのだけれど、鑑定スキルで見るとタイラントボアと出ていて、大きさがビックボアの3倍以上あるように見えた。


それでもディナミスは突っ込んでいった。

私は二人に補助魔法をかけてサポートを行う。距離があるので効果は薄いかもしれないがしっかりやらないと・・・。



ケンさんは周りにいるビックボアを片っ端から粉砕している、全て一撃で粉砕してまた次に移動して金棒を振るう。


その動きがどんどん早くなっているようにも見えた。


その頃、ディナミスの攻撃を嫌がっているがタイラントボアに対しては致命傷ににはなっていないようだ。毛皮が防御の役割でもしているのかな・・・。

ディナミスも色々と工夫をしているようだけど苦戦している。


全てのビックボアがいなくなったころ、さっきまでディナミスと戦っていたタイラントボアがケンさん目掛けて突進してくる。

怒っているせいか動きが早くなっており、避けきれないケンさんは轢かれては吹き飛んでき、また轢かれては吹き飛んでいった。



私は急いで回復魔法をかける。


でも近づけない状況だと効果が薄い・・・、しかも吹き飛ばされてどんどんと距離が空いていってる。どうしよう、どうしようと悩みつつも少しずつ近づきながらも回復魔法をするしかなかった。


何回も引き飛ばされるケンさん、もう見ていられないぐらいなのになぜかケンさんはどんどん身体が大きくなっているように見えた。


そして、マスクもパンツも全て破れた時、ケンさんがタイラントボアに突っ込んでいく。



一匹と一人の咆哮が重なり、一撃で勝負が決まった。




血の雨の中、立ちすくむケンさんに私は目を奪われていた。



その後、全裸で近づいてくるケンさんにドキドキしながら落ちていたアイテムや魔石を拾いダンジョンをあとにした。


久々で申し訳ありません。今後ともご声援ポイントのほどよろしくお願いいたします。

また、コメント・感想ありがとうございます。必ず返信しますのでお待ちください・・・。


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