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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 閑話その12 ミレイ6


翌朝、ケンさんに電話をしても電話にでてくれない。

メールをしても返事がない。


もしかして嫌われてしまったのかな・・・。


ソワソワしながら一日ベットでゴロゴロして過ごしていたら、夜眠れなくなった。

気を紛らわすためお父様の病院の手伝いをしに向かう。


出来れば、この病院にケンさんが来てくれれば・・・、でも怪我はして欲しくないしな・・・。




そんな事を考えては否定しながら対応していると夜中にケンさんが運び込まれてきた。



驚きもあったが、純粋にうれしかった。


ただ、ケンさん以外にも運び込まれた冒険者がいた。

腕を無くした人、男の人の大事な部分を無くした人・・・、いったいどんなモンスターと戦ったのだろうか・・・。


ケンさんも同様に危険な状態だった。

首の傷口からの出血が止まらない状況だった。血が止まらずに流れ続ける症状・・・。

スキルの鑑定を時間を掛けてじっくり行った。


症状は「呪い」傷がより深くなっていく症状。少しでも切り傷があればそこからどんどんと傷口が広がっていく恐ろしい症状。


最近の冒険でレベルを上げたおかげで状態異常の回復魔法は覚えていたのが幸いした。

私は急いで直ぐに解呪魔法を唱える。

あの人の呪いは解くことができたのだけれど、出血が酷く直ぐには目を覚まさなかった。

この人を助けられたという事実が私にはうれしかった。



今までの恩を少しでも返せたかな。


治療を終え、少し安心したのか私は直ぐに仕事を終え、帰宅して一瞬で夢の中にいくのであった。

でも、なんでケンさんだけ治療を終えると手錠やら猿轡のようなマスクをされているのかな?特別な対応にもほどがあるけど・・・。



翌日ようやく今まで返事の無かったケンさんからようやく返事が来た。

お礼という事で明日会うことになった。



その日もうれしさ余り一日中ベットでゴロゴロして過ごしたのだった・・・。

最近ベットでゴロゴロする頻度が高くなった気がする、多分気のせいかな・・。。



残念なのがあの一件以来後にアツコたちは冒険を辞めた。

そろそろ夏休みも終わって、大学での講義が始まるという事もあり普通の女子大生に戻った。

バイト代にしては少なくないお金も手に入れたのでこれを機に辞めるとの事だ。


ただ、私は冒険者としての自分をもっと高めたいという気持ちもあった。

ただ、私一人では限界があるし、何よりもケンさんと冒険がしたかった。冒険がしたかったというかケンさんの冒険している姿をもっと見てみたかった・・・。


少し今後についてお父様に相談してみようかな・・・。


相談の結果はなんとも言えない物だったけど、お父様からは許可が出た。

私でも感じるぐらいに過保護なお父様は何やら特別な防具を準備してくれるとの事だった。



ただ、その装備は見た目は最悪だったのを私は後から知って後悔するのだった・・・。



ケンさんと会った日、少し甘えてみた。

男の人に甘える事は無いのだけれど、上目使いで見つめると良いとアツコも言っていたので早速試してみた。

前にお父様に使ってみたら効果は抜群だった。厳しい表情から一気にデレデレ顔になった。

自分の行いのせいなのだけれどお父様、もうちょっとシャキッとしていて欲しいです・・・。


さて、今日はケンさんにもアツコから教わった|最強の武器(上目使い)でケンさんに挑む。

これからの私の冒険者としての人生、いえ私の人生がかかっているのだから気合を入れる。


ケンさんにも効果は抜群だったようだ・・・。

最初は嫌がった表情をしたが、悩んだ挙句OKしてもらえた。



そして私はケンさんと今後一緒に冒険することになった。


この時はウキウキ気分で帰宅して、寝るまでベットでゴロゴロするのだった・・・。


くっ、まだ閑話が終わらない・・・。


これからもご声援のほどよろしくお願いいたします。

誤字脱字のご指摘もお待ちしておりますので、よろしかったらよろしくお願いします。

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