表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
89/147

イノシシ編 閑話その5 ある女冒険者 2

ボスのいるフロアに入る。もう頭の中はボスのドロップアイテムとみんなとの打ち上げだけだった。



でも、そんな気分は一瞬で消え去った・・・。


20体ぐらいと聞いていたのにその倍はいるし、

奥の方に一際大きいゴブリンも居た。


おかしいとなった、私たちは一旦引き返そうとしたけど、フロアの門が閉まったままでピクリともしなかった。

ボスを倒さないとここからは脱出できないらしい。

こういったパターンもあるとダンジョンの講習で聞いてことがある。



この時、私は初めてダンジョンの怖さを感じたんだと思う。

不安で押し潰されそうになった。


みんなも表情が暗い。


そんな時、ユウが勝手に動き出した。

火炎魔法を放った。


私も含めてみんなが唖然とした。


なんで、急に?

いつもは引っ込み思案なのに、誰も予想しない場面で突拍子もない事をするなんて・・・。


この状況でたかが一匹のゴブリンを倒すためだけに、私たちの存在がばれてしまった。

私だけでなく、みんなもユウを責めたい気持ちを抑えて臨戦態勢に入る。


ユウは何が悪いのかさえ分かっていないようだったが今はそんな事を言ってる場合ではない。



そんな時、誰よりも早く動いたのはおっさんだった。

急に走り出して1人でゴブリンの隊列に突っ込んでいった。

誰も止めれなかった。止める間もなく、おっさんは突っ込んでいった。



私だけでなく、みんな無謀だと無茶だと思った。



でも、私たちの為と思うと胸が苦しくなった。

それほど長い時間一緒にいたわけではなかったけど、ここまで身を挺してくれるとは思わなかった。


ただ、無慈悲にもおっさんに群がる大勢のゴブリンたち。

おっさんも必死になってゴブリンたちを吹き飛ばし、倒していく。


崩れた隊列に突っ込んでいったのは良かった。その間私たちに来た6体のゴブリンは特に隊列も組んでいなく烏合の衆だった。ケイと私で2体を片付け、ユウの魔法で1体を倒す。

ミレイの回復魔法でスタミナを回復してもらい、残りの3体も難なく片付けた。


ゴブリンを倒しておっさんの突っ込んでいった本隊の方向を見ると、崩したと思った隊列がもう元に戻りそうだった。おっさんがゴブリンたちに囲まれているのが見えた。


その中でいつものゴブリンじゃないのもいる。

駆け出し程度のぼろい防具と武器も手にしているのが4体、その後ろにローブを着ているゴブリンが2体、そしてその中央にいる鉄の鎧を着たデカいゴブリン・・・。

多分、ゴブリンソルジャーとゴブリンマジシャンかな。

でもデカいゴブリンは分からない。鉄の鎧も着ていて風格からしてもゴブリンに見えない。


そのゴブリンの影響かゴブリンたちもしっかりと集団行動もきちんととれている。

連携しておっさんへ立ち向かっているようにも見えた。


本隊を見ていると、次に私たちに向かってきたのは先ほどの倍以上のゴブリンが綺麗な隊列を組んで私たちの方へやってきた。ケイに声を掛けて一旦ミレイとユウの所まで下がる。


私たちのレベルと連携じゃ突っ込んで倒せる数じゃない。

ゴブリンたちは私たちとおっさんを合流させない気だ、おっさんよりも数の少ない別動隊がこちらに向かってくる。これ以上の数をどうやって一人で戦っているのだろうか、すごく気になるが、今は目の前に集中しないと・・・。


弓矢を持っているゴブリンアーチャーが後方に4体、その前を守るゴブリンが8体が。数も脅威だけど作戦も立てているし、対応が早い。


ユウの魔法で一匹のゴブリンを倒す、その隣にいるゴブリンに私が切りかかる。

ガラ空きになった私の背中は魔法でステータスを向上させたケイにフォローしてもらう。


一気に2体のゴブリンを倒す。

残りのゴブリン6体は私とケイを無視してミレイとユウの所に向かう。


私とケイは、ミレイとユウに向かったゴブリンを無視して後衛にいるゴブリンアーチャーに向かう。

ケイの職業は魔法剣士、魔法剣士は自分のステータスを少し向上させたり、魔法使いほどの飛距離と威力は無いが魔法も使える。


ゴブリンアーチャーは矢を放ってくるが、ケイがわざと大げさに避けたり魔法を放って注意を引く、その間に私が近づきゴブリンアーチャーの首を刎ねた。手に伝わってくる感触が気持ち悪い。直ぐにもう一体のゴブリンアーチャーも同様に倒した。


余韻に浸る前にミレイとユウの所に向かう。


ゴブリン6体はミレイの防壁魔法は阻まれてるようだ。

ミレイは今は攻撃魔法は無いが、回復と防御魔法が使える。しかもかなり強力らしい。

今まで防壁魔法は使う場面もなかったため使ってなかったようだけど、ゴブリン程度の攻撃なら全く通じないようだ。


私とケイは駆けつけ、残り6体のゴブリンを倒していった。


一安心していると、本隊にいるおっさんの声が聞こえた、私はその方向に目を向ける。




おっさんは火だるまになっていた。



読んでいただきありがとうございます。これからもご声援よろしくお願いいたします。

ブクマや評価、私の気力に繋がりますので宜しくお願い致します!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ