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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第43階層

すがすがしい朝だ・・・。


昨夜は悪夢を見なかった。

それだけでいい一日がスタートできそうだ。

なぜかミレイちゃんのお父さんと会わないといけないと思うと気が重い。


夕方からとの事で、それまで暇を潰すか・・・。

暇だ、


また寝よう・・・。



スヤァ・・




昼前に起きる。寝過ぎたせいで身体が怠い。

怠くなった身体を無理やり起こして、時計を見る。

もう昼か、喫茶店で昼食ついでに時間を潰すか。

のそのそと準備をして俺は怠い身体と重い気持ちのまま動き出したのだった。


喫茶店では、懐も心配なのでランチセットだけで済ませた。

ぼーっと新聞を読み世間様のニュースに目を通す。久々に新聞を読んだがダンジョンに関して色々と危険視されたり、もてはやされたりと色々だった・・・。

特番TVなんかはダンジョン関係で持ち切りのようだ。


さて、時間も潰したので俺は重たい気持ちを奥にしまい、巨大総合病院へ向かった。


受付で名前を言うと受付の方が医院長室まで連れて行ってくれることになった。

まあ、勝手にウロウロされる方が危ないという事だろう。


入口から医院長室までが遠いな・・・。というかここまで大きいとは思わなかった。

あの時は、気が付いたら病院で、直ぐに退院だったしよく覚えていない。


受付の方がノックをして、二人して医院長室に入ったが、

受付の人は会釈をして直ぐに医院長室から出て行ってしまった。

「江崎くん今日はわざわざありがとう。改めて、この総合病院の医院長をしている舘です。今後ともよろしく。」


「江崎です。よろしくお願いします。」


「さて、早速で申し訳ないが本題に入っても良いかな。」


特に異論もないので、はいとしか言えないので黙って頷く。


「美麗は可愛いだろ。その美麗の事で君に折入ってお願いしたいんだよ。」


はぁ?と思いつつもコクコクと相槌をする。


「私は美麗をどこに出しても恥ずかしくない、いや親の目か見ても世界一可愛いと思ってる。その美麗に関する事ついてだね、君に頼みたいのだよ。」


あちゃーこの人、ミレイちゃんを溺愛している感じだ。

既に別世界に入ってる。元々がダンディーなおっさんなだけに今のだらけた顔が残念過ぎる。


「おっと、いかんいかん、すまないね少し取り乱してしまったようだ。具体的な話だが、

美麗に求婚する不届き物な輩が多くてね。しかも無視できないような連中も多く含まれていて美麗も私も困っているのだよ。そこで君に不届き物な輩を一蹴する手助けをしてもらいたい。」


まだ、まったく全容が見えてこないが、ウンウンと頷く。


「まあ、暗殺とか撲殺とか毒殺とかでなく、ダンジョンを誰よりも早く攻略してもらうだけの至ってシンプルな内容だよ。」


いやいや、穏やかじゃないね~、この人「殺」使い過ぎでしょ。


どれだけの難易度かも分からないダンジョンに挑むのも中々厳しいな・・・。

少し困った顔をしていると


「報酬はコレでどうかな?」と舘さんは指を1本立てる。


「100万ですか?」


「あはっはっは、江崎君は面白いね、1億だよ。成功報酬は1億円だすよ。」


破格の金額に驚きつつも懐の寂しい俺は飛びつくしかないな・・・。

「分かりました。もし、失敗したらどうなりますか?」


そんな事を聞いた

「この依頼を受けてくれて良かったよ。もし、失敗しても大丈夫だよ。大丈夫・・・。」

めっちゃ怖い顔しながら大丈夫と言われても何一つ安心できないんですが・・・。


その後、詳しく依頼内容を聞いた。

簡単に舘さんの依頼をまとめると。

・ミレイちゃんにまとわりつく求婚者がウザい。物理的にも消したい。

・指定したとあるダンジョンを攻略した者を正式に婚約者とする。

・挑戦日数は30日間、レベル制限、防具や武器の持ち込みの制限は無し。

・ただし、チームでの攻略は禁止。(そもそもそのダンジョンは一人用)

・死んでも舘さんらは責任を取らない。

・挑戦者は職業「勇者」などの冒険者、その他

・誰よりも早く攻略して、正式に婚約者となるが、辞退する事


最後が重要とのことだ。



さて、依頼の説明が終わった後は3時間以上ミレイちゃん事、娘自慢を聞かされて帰るころには空は暗くなっていた。


さて、金のないおっさんはまた新しいダンジョンに挑みますかね・・・。

新たな決意を胸に帰路に立つのだった・・・。


読んでいただきありがとうございます。よろしければご声援よろしくお願いいたします。


この後、閑話を書こうかと・・・。


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