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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第42階層

たどり着いたが、見た目は古い高級そうな武家屋敷。

ミレイちゃん曰く和食屋らしい。

これでイタリアンとか出てきたら驚きだなと思いつつ入店。


ミレイちゃんが顔パスで通され、後ろについていくおっさんにお店の人は一瞬だけ顔がこわばった。

ただ、ミレイちゃんのお連れの人ということでこの後の対応は普通だった。


さて、このお店は完全会員制らしい。どういった経緯で会員なのか・・・。

しかも料理はコースで全てお任せらしい。


おっさんは29歳にしてこんなお店での接待は初めての経験です。

しかも美少女付きとか、有り得ないでしょう普通に生きていたら・・・。


部屋に入るが、無駄に広い座敷、日本庭園が見え、高級そうな掛け軸、美的センスの無い俺には感動が少ないがこんなんドラマや映画でしか見たことない部屋に入って驚いた。


慣れた様子でミレイちゃんが俺に席を進める。二人しかいないんだけどね・・・。

見た目や話し方で既に遠い存在だと思っていたが余計に遠く感じる。


今回も色々とダンジョンの中でも外でも不思議な事が多かったが楽しむとしますか。

折角なのでお昼だが俺はビール片手に食事をとることにした。


見た目も綺麗でかつおいしい料理を楽しんでいると、店員さんが来客との事で声を掛けた。

ふい現れた、ダンディーなおっさん。

あぶな〇刑事やら、西〇警察とかに出ていそうな・・・。


「急にすまないね。美麗がいつもお世話になっています。初めましてになるかな江崎さん。

 おっと、自己紹介がまだだったね。私は舘 正(たちただしと申します。簡単に言うと美麗の父です。近くにいたものでちょっと寄らせてもらったよ。」



ブッハパァー



ビールを盛大に吹き出してしまった。

どうなっているんだ!?なんで急にミレイちゃんのお父さんが・・・。


しかもこのダンディーなおっさん、なんかニュースで見たことある顔だ・・・。


医療関係だったような・・・。


どこぞの巨大総合病院の医院長でダンジョン関係にも精通しているとかなんとか聞いた気がする。

そして、ミレイちゃんは医院長の娘というかお嬢様だったのか・・・。

知らなかったが、今までの不思議な事が全て繋がった。


繋がったは良いが、この状況をどうしたらいいのか・・・。


「そういえば、江崎くんは身体の具合はどうかね?」


「えぇ、退院した後も特になにもなく、健康ですよ。」


「申し訳なかったね、前回は時間が無く君の症状についてあまり詳しく説明できずに。

 呪い という特殊な症状でね。傷がふさがらない状態になってしまうもので治せる人も限られているんだよ。あの時は間に合って良かった。」


「あの時は命を救ってもらってありがとうございます。」


その後、世間話をしてお開きになった。

俺はわざわざタクシーまで呼んでもらい二人と別れた・・・。

(料金は支払い済みだったようで、偉く気を使わせてしまった・・・。)


ただ、別れ際に

「君に頼みたい事があるんだが、今度二人で話そうじゃないか・・・。」

と、ミレイちゃんのお父さんに言われた時は嫌な予感しかしなかった。



今日も朝から激動の一日が終わった。

まだ夕方だが疲れた。


家というかギルドの空き部屋に付き、一息ついていると、

知らないアドレスからメールが来ていた。

多分、いやきっとミレイちゃんのお父さんだろう。


要約すると早速、明日会うことになった。


最後の一言を思い出すだけで嫌な汗が出てくる。

もう寝よう、今夜は悪夢ではない事を祈って・・・。


読んで頂きありがとうございます。

ご声援今後ともよろしくお願いいたします。

次からは新編になりますのでよろしかったら読んでもらえればと思います。

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