研修編 第7階層
初のレベルアップだ!
※作者はロリコンではありません。
おっと、忘れていたが新作ゲームよりもそろそろ試験に向けてレベルを上げないとな。
仕方が無いがレベルアップするか。
また受付に戻りレベルアップをしてもらわないと。
「すいません、追加でレベルアップも行いたいです。」
「承知いたしました。レベルアップはご存知かと思いますが、
指定の場所「祭壇」で行いますので番号札を持ってお待ちください。」
受付から番号札を受け取り、祭壇へと向かう。
冒険者は「祭壇」にて巫女に料金を支払い、魔力を使ってレベルを上げなければならない。
より多くお金を稼ぐにはより強いモンスターを倒して良い魔石もしくはレアアイテムを手に入れなければならない、
より強いモンスターを倒すには高レベルにならなければならない、
高レベルに成る為にはお金を稼がなければならない。と上手いサイクルになっている。
また、「祭壇」ではレベルアップのほかにステータスの確認が出来る。
ステータスの確認が出来るスキルが無い冒険者は「祭壇」でなければ自分のステータスは分からないという事になる。
自分のステータスぐらいは常に見ておきたいのだが、
なんともリアルな設定だなと思っている人は多いはずだ・・・。
列に並び、初めての祭壇デビューとのことでドキドキしながら待つこと30分、
30歳のおっさんになってこんな気持ちになるなんて、俺もまだまだ若いのかなと思っているとようやく自分の番になった。
「お次の方、中にお入りください。」
若い女性の声があり、中に入る。
中には、巫女の姿をした美少(幼)女と、
狐のようなお面で顔を隠した巫女姿の女性が両脇にいた。
「本日はレベルUPでしょうか?それともステータス・スキルの確認でしょうか?」
少し驚いて思考が止まっていると、
「本日のご用件は?」
狐のお面をした女性から催促するように尋ねられた。
「れ、レベルUPとステータスの確認をお願いします。」
巫女が幼女?と驚いたため少し舌を噛んでしまった、平然を装いつつ用件を言う。
俺はロリコンじゃないから驚いただけだが、一部のマニアにはヨダレものだろうな・・。
「分かりました。では、そこに楽な姿勢でお座りください。」
狐のお面をした女性からは特に説明も無く事務的な返答を貰い、
指示通り茣蓙の敷かれたところにあぐらで座る。
「終わりました。今回はスキルの確認はいたしませんでしたので、
レベル1から2へのUPですので1万円、ステータスの確認で1万円になります。」
巫女の姿をした少女がお祈りを捧げること数秒、おれ自身が薄っすら光ったような光らなかったような、思ったよりもあっけなくレベルUPが終了した。
「これだけで2万円か・・・。」
高レベルになればなるほど請求金額が高くなるのでレベルUPするだけで金欠になりかねないな。
兎にも角にもワクワクしながら始めて自分のステータスが書かれた紙を確認してみた。
ステータス
レベル:1 ⇒ 2
体力量 :100 ⇒ 200
魔力量 :10 ⇒ 20
筋力 :50 ⇒ 130
丈夫さ :50 ⇒ 130
俊敏 :30 ⇒ 80
魔力 :10 ⇒ 10
持久力 :50 ⇒ 100
器用 :10 ⇒ 20
偏っているという事だけは一瞬で分かったが・・・。
他の人とも比較することも出来ないが、数字的には悪くない伸びだと納得しながら、
素直に自分が強くなったことに対しては嬉しかった。
初期ステータスもレベルアップ後を見ても自分が完全無欠の物理攻撃系だという事だけは簡単に分かった。
筋力と丈夫さの伸びが凄い事になっているのは満足しているが、
こんなファンタジーな所で冒険者として働くくらいならド派手な魔法を使う魔法使い系になりたかった。
まあ、今日は早めに夕食を済まして嫌なことは早めに帰って新作ゲームでもして忘れようと思い、
休憩所に向かった。
休憩所で早めの夕食を済ます。
今日の夕食は初のレベルUPも行ったのでした後は、自室でのんびり新作ゲームを楽しむのであった。




