イノシシ編 第37階層
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あまりにもぶっ飛んだ性能を見せつけるディナミス。
俺いらなくないか?と思えるぐらい高性能だ。
今回は確認の意味で軽く探索する予定のハズだったがどんどん進んでいき、とうとう第20階層まで来てしまった。
「ミレイ様、私一人でも問題ありませんので、次の階層進みましょうか?」
超高性能メイドことディナミス、男だけなのか俺だけなのかは分からないが超絶につらく当たる。
滅茶苦茶強いから文句も言えないんだが・・・。
本当に俺が居なくても問題ないようで、俺は端で片手間で残ったモンスターの処理をする程度でこの階層まで来てしまっている。
「ディナミス、いい加減にしなさい。ケンさんは同じパーティーメンバーです。
あまりそのような態度は良くないです。直しなさい、これは命令です。」
「うっ、ミレイ様の命令でしたら仕方ない・・・です・・。足手まといだけにはなるんじゃない、もし足手まといだったらモンスターと一緒に消すぞ。」
溜息をしつつ申し訳なさそうなミレイちゃんに癒されつつも、俺はやれやれといった感じだ。
ミレイちゃんのおかげでほんのちょっとはマシになったし、まあ楽しているしあまり気にすることではないな。
「なら、予定してなかったけど20階層のボスをとりあえず見てみようか。」
ムトウのおっさんの説明では、ビックボアが数体とビックボアの数倍デカいキングボアがでるらしいが、あのハゲは前科もあるからあまり信用できない。
しかし、今回は一人じゃないのと、キチガイ機械人形と聖母のミレイちゃんがいるから大丈夫だろう。
軽い足取りで次の階層に足を踏み入れる・・・。
そこにはビックボアが赤ん坊に見えるほど大きな影がそこにいた。
離れているはずだが、鼻息が聞こえ、強烈な獣臭が漂ってくる。
どれだけムトウのおっさんの事前の説明が適当なのか、たまたま異常な事が俺だけに頻繁に起きているのかは分からんが帰ろう。
「タイラントボア・・・、ギルドマスターから聞いていた説明と違うモンスターです。」
ミレイちゃんが少し声を震えながらモンスターの鑑定した名前を教えてくれた。
「ミレイ様、問題ありません。ただ、大きいだけのイノシシです。
わたくしだけでも十分です。直ぐに消してきます。」
1人というか1機で飛び出すディナミス。
えぇ、帰らないの・・・。
ミレイちゃんもディナミスを止めれなかったようで、仕方なしで戦闘態勢に入る。
ディナミスはタイラントボアに向かう途中で数体のビックボアを素手で撲殺していく。
よく見ると映画で見たことあるように手が刃物になったり鈍器になったりと変形して攻撃をしているようだ。
気持ちを切り替えてディナミスの背中を追いかける形で回りのビックボアを片付けていく。




