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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第36階層

さて、とりあえず俺の新しい武器確認は終わったので。

自己完結して次はミレイちゃんの戦闘方法を見てみようか。

前は後方支援的な動きであまり前には出ていなかったからな・・・。


二人でビックボアを探し出して、ミレイちゃんの動きを確認する。


職業が「聖母」だからもっと軽い布系の防具かと思っていたが、

ごつい鉄の鎧しかも色は黒、もはや暗黒騎士です。


俺には聖なるオーラはまったく見えません。

色々と俺の想像の斜め上をぶっちぎりで超えてくるな。


見つけたビックボアにズシンズシンとビックボアに近づくミレイちゃん。


と思って見守っていると、ビックボアが大きな足音で近づくミレイちゃんに気が付いく。

でも、ミレイちゃんは変わらない速度でビックボアに向かって歩いている。



ビックボアは闘争心むき出しでミレイちゃんに突進してきた。


それでもビックボアに向かって普通に変わらない速度で歩いていくミレイちゃん。



少しずつ加速していくビックボア

このままではミレイちゃんがビックボアに轢かれてしまう!


今更助けに向かっても間に合わないかもしれないが全速力でミレイちゃんを助けようと近づく。



くそっだめだ、間に合わない!

ミレイちゃんなんでもいいから避けてくれ!



ドッ!



ミレイちゃんから黒い物体が飛び出してビックボアがぶつかり、鈍い音が響いた。


ミレイちゃんはいつの間にか白色の修道服に変わっており、ミレイちゃんの前で黒い物体がビックボアを受け止めていた。


黒い物体はそのまま暴れるビックボアを羽交い絞めにしている。

ギチギチと締め上げているのか苦しそうに暴れているビックボア。

そのまま、口から泡を出しながら動かなくなり、光になって消え始めた。


ビックボアが消え切り光が収まる。

黒い物体を凝視してみると、黒色のメイド服を着たお姉さんがいた。

一通りミレイちゃんの身と安全を確認し終わったようだ。

「ミレイ様に何事もなく安心いたしました。」


俺は何が起こっているのか分からずボケーっとミレイちゃんと黒メイドを見るしかなかった。


ふと、黒メイドさんが俺に気が付くと、まるでごみ屑でも見るような目付きで。


「何ジロジロ見ている、この変態。消されたいか?」


なんと、一部の人にはご褒美のような言葉を投げかけてきました。

非常に残念だが俺にはそんな趣味は毛頭ない。


「ディナミス、おやめなさい。」

と、ミレイちゃんが止めてくれたお陰でそれ以上の暴言はなくなったが、目だけは変わらずだった。


「ケンさん、ごめんなさい。説明不足でしたね・・・。」


「彼女は通常では私の防具というか鎧ですが、私の命令でこのような姿となって戦闘する機械人形(オートマター)のようなものなのです・・・。

ごめんなさい、ダンジョンで発見されたもので私も詳しくは分かっていませんのでこの程度の内容でしか説明できません。」


話がぶっ飛びすぎてて良く分からないな。


「ミレイ様から、男で、しかもこのような変態に私の説明をする必要はございません。

私から説明させて頂きます。私は装着式自動近接兵器です。今は古代メイド型戦闘ロボットディナミスと呼ばれています。ジロジロみるんじゃない変態野郎。消されたいか?」


自己紹介がてらに殺害予告も簡単に受けました、

もはや決まり文句みたいなもんなのだろうか。


俺、次にジロジロ見たら殺される可能性があるまでは気を付けよう。


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