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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第34階層

といあえずは、ムトウのおっさんへ説明をしたが、さほど反対されず許可が下りた。

理由は、ミレイちゃんが「鑑定」で俺の素性を理解したうえでの依頼なら良いだろうとのことだ。それでも気は進まないらしいが最後はしぶしぶと言った形で許可がおりた。


最後に変な気だけは起こすなよとは注意されたが、

自分で言ってもなんだが、それはないだろう。


さて、防具が出来るまではゆっくり過ごすかな・・・。


―数日後―


久々の武器屋か・・・。

入りたくないな。

なぜ、防具屋は普通なのに武器屋はこうも変人なんだろうな。俺が言うのもなんだが。


「いらっしゃぁい。」

いつもと同じようにクネクネしながら筋肉メイドが出迎えてくれた。

前の来店の記憶が蘇ってくる、身体の隅々まで触られたのを今さらになり思い出した。


思い出しただけで鳥肌が立ってくる。

うぅ・・・早く帰りたい。


武器を受け取らないとな。

ミレイちゃんとの探索もあるしここは我慢だガ・マ・ン。


筋肉メイドはクネクネしながら店の奥から注文しておいた武器を持ってきた。


「はーい、あなたに合わせて造った金砕棒よ。」


「金棒ですね・・・。」

よく昔話なんかで出てくる鬼が持っていそうな太めな金棒というよりかは、八角棒のような太さだ。

全体の長さは1.5mぐらいかそこそこ長い。


「普通より少し重いけどあなたならOKよね。こんな感じで振り回すだけで充分な破壊力よ。」

筋肉メイドは片手で軽く振ったが、ブンッという風切り音が凶悪だ。

衣装を変えたら完全な鬼になりそうだな。


受け取ると、見た目よりもずしりと重い。筋肉メイドはよく軽々片手で振り回せるもんだ。


今の俺でギリギリ片手でも振れるか怪しいが、防具(変態な恰好)になれば問題ないだろう。


引き留めようとする筋肉メイドを無理やり引きはがして武器を受け取りそそくさと店を後にする。

長居するもんじゃないからな。俺にも守べきもの(後ろの穴)があるからな。


というか、金額を聞くのを忘れてた・・・。

まあ、そこそこ金も貯まってきているし問題ないだろう。


翌日、口座を見てみると・・・。


えぇ、桁間違ってない?

目をこすってもう一度確認する。

0が1、2、3・・・・6個もあるんですけど!?


-¥5,000,000


なんで武器一つでこんなにするんだよ!?

受け取ってしまったけど、返品は出来るのか・・・。

いや、ミレイちゃんとのダンジョン探索の約束もあるし、仕方ないか・・・。

モヤモヤとした気持ちで良く寝れない夜が数日続いた・・・。


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