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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第31階層

ご感想・ブクマありがとうございます。

数メートルは離れていたはずだが、一歩で肉薄して私の喉に向けて突きを放ってきた。

多少早く動けるようだが、今の私には脅威ではない。


軽く上半身を捻り躱し反撃をしようと思い拳を振りぬく。

上手く腕でガードされたようだが片腕を粉砕させ、また数メートル吹き飛ばした。

「うっ、ぐぅぅ・・・。」


激痛をこらえているようだが、まだ余裕のある表情でこちらを見ている。

ニヤついた表情で


「腕一本持ってかれたが、お前はもう終わったな。」


私の首筋から勢いよく、血が噴き出てきた。


「なっ、避けたはず・・・。」

首の傷口を抑え、いろいろと思案し推測する。


確実に避けたはずだが、私の首が切れ今もドクドクと血が流れている。


あの刀が特殊なのか、奴のスキルなのか分からない。

ただ予想ぐらいは出来る。斬撃を飛ばす類の物だろう。


しかもこの私の鋼の身体にキズをつけるとは、かなり厄介な相手だ。

いつもなら直ぐに治る傷も、一向に治る気配がしない。


このまま長期戦はヤバい、早急に決着をつけないと・・・。


「ん、外野が騒がしくなってきたな、今日はもう帰るか・・・。どうせこのままお前は終わるんだからな、終わりが見れなくて残念だが、退散させてもらう。」


「くっ・・・。」

深追いできる傷でもないしな。

私も一刻も早く血を止めないと逝ってします。


私は睨むことしか出来ず、刀の男はニヤついた顔で後退りながら闇へと消えていった。


とりあえず、今は血を止めないとな。

助けを呼ぶか病院へいかなければ・・・。


大通りに向けて歩こうとすると足音が聞こえてくる。二人、救急車を呼んでもらおう・・・。

おっち、警〇の方でしたか、丁度よかった、救急車を呼んでもらおう。


「おい、お前たち何をして・・・。へ、変態っ!!」

「こちら現場、至急応援をお願いします。」


「まず、私は紳士です。それと救急車をお願いしたいのですが。」


「公然猥褻罪で現行犯で逮捕します。救急車はお前のような変態には要らんだろうが!」


そう言って、手錠を掛けられ、再度傷口から血が噴き出した・・・。


だから、紳士だと言おうと主張しようとして、一歩踏み出そうとした瞬間目が霞んできた。


あ、これマジでヤバいやつですね。


そのまま、冷たいアスファルトに倒れ込んだ。




目が覚めるとそこは、


見慣れないベットの上でした。

綺麗な灰色の天井だな~と思い体を動かそうとしたがまったく動かない。


しっかりとハンニバル・レ〇ター先生のような手錠をされているのか、視界も悪いし手も顔もまったく動きませんな。


とりあえず、生きてるって素晴らしいな。


今後ともごひいきに

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