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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第25階層

そんな異常なゴブリンは大きさも異常だが、

纏うオーラがいつもダンジョンで出会う今までのモンスターとは違った。

研修中に戦ったナタを振り回していたゴブリンやこの前のダンジョンの月兎に近い強者のオーラを感じる。


その為か目線を外せない。


そんな時、私の目の前がまた真っ赤になった。


そう、私がまた燃えている。


「・・・」


先ほどのような耐え切れないような痛みと熱さは感じられない。

少し熱い程度で後方にいる魔法を放っているゴブリンを睨みつけていると、

只でさえ燃えて、ゴブリン共に引き裂かれた残り少ない布切れと、

ボロボロのパンツが燃え、私は生まれたばかりの純粋(ピュア)な姿になった。



ウオオオォォォーー



押し寄せる快楽、盛り上がる筋肉と我が息子。

肌が浅黒くなり炎とは違った熱を帯びる身体と我が息子。

すさまじい速度で波打つ心臓、いきり立つ我が息子。


凄まじい快楽に身を委ねることも出来るが、鮮明になった脳内で作戦を立てる。

とりあえず、鉄鎧の大きいゴブリンよりも後ろに魔法を撃つゴブリンをヤりましょう。


大きく飛躍して一番後方に居る奴の背後に回りこんだ。

見失っているようで、まだ私には気が付いていないようですね。

好都合と思い、軽く首を刈る。

2匹目は近くに居たので、一呼吸置かずに同様に首を刈った。


ようやく他のゴブリン達も気が付いたようで、私に顔を向ける。

向けた瞬間にダッシュで距離を詰めてもう1匹の魔法を撃っていたゴブリンの顔面を蹴り、

爆散させて最後の1匹は、武器(ナタ)を投げて終わらせた。


武器(ナタ)を拾おうと思い武器に向うと、

私よりも先に武器にたどり着いた鉄鎧の大きなゴブリンが待ち構えていた。


そして、私の武器(ナタ)を踏み壊し余裕の笑みを浮かべている。

武器を壊されたのは少し驚いたが、今の私はまったく気にも留めない。

私は紳士(へんたい)としてここ数ヶ月いろいろな目で差別されてきた、

この程度の視線で興奮したり、ヘコタレたりはしない。

それに同調するかのように、熱を冷まさない我が息子がピクリと動く。


そんな我が息子に目を向けていた奴は余裕の笑みから、

殺意を込めた目つきに変わり襲い掛かってくる大きなゴブリン。


全裸(ピュア)になっているお陰か、相手の動きが良く見え、身体に力が漲ってくる。

今の私は素手でもこの程度なら余裕だ。


切りかかってくる奴の剣を左手で掴んで受け止める、そして握力のみでへし折る。

そして、驚いているであろう奴の腹部を右手で思い切り殴る。


鉄の防具を砕き、肉体を貫通し、内臓に到達して背骨を砕く私の拳。

防具を完全に貫通し、奴の胴体は木っ端微塵に爆散した。


ドサリと5つの塊が転がる、地面には奴の頭部と手足が転がる。


赤い大きなシミと頭部、手足が砂になっていき、

数秒もすると赤い染みも消え大きな魔石が転がっているだけだった。


少し安堵してミレイちゃんらに振り返った。


評価・ブックマークありがとうございます。

今後ともご贔屓によろしくお願いいたします。

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