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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第20階層

翌朝、珍しくムトウさん(ハゲ)に呼び出された。


「そういえば、お前は2、3日で1レベルほど上げているが調子はどうだ?

特に気分が悪くなったりしないか?」


珍しく心配してくれているようだが、まったく問題ないと伝えると、

少し安堵したように先ほどの質問の意図を教えてくれた。


「実は、最近急激にレベルを上げると気分が悪くなったりする冒険者が出てきている。

 それぐらいなら良いんだが、気性が荒くなったり、凶暴化する冒険者も出てきている。

 今まで大人しかった奴が3週間毎日レベルを上げ続けたんだが、

 最近だと態度が偉そうになってキレ易くなったんだ。そいつは今も冒険者を続けているが、

 いつ大きな問題になるか俺ら内部ではヒヤヒヤしている。

 お前も少しレベル上げの頻度を考えて行ってくれ。

 もしもお前が全裸になって暴走されたらお前も俺らも困るからな。」


確かに、銀行での一件で俺の名前と顔が全国ネットで放送されてしまったからな。

これ以上騒ぎを起こせば社会的立場がなくなってしまう。


とりあえずレベルUPは3日に一度に抑えて予算を温存して(or懐を暖めて)おこう。

精神的にも安定して予算も温存できる、一石二鳥だな。


さて、今日は1人で探索を行う。

目標は20階層ボス部屋までの最短記録だ。


ゲートをくぐり、ダンジョン内部へと入っていく。

内部では、誰にも見られないように服を脱いでマスクを被り、準備をする。


脱いだ服をアイテムボックスに仕舞い、最後に武器を取り出して颯爽と走り出した。


走る速度も上がってきた気がする。

20階層まで行くのに半日掛からなくなってきた。

レベルを上げたお陰でステータスがかなり向上しているんだろう。

また、冒険者になってからは毎日身体を動かしたり、寝る前に筋トレをしているお陰か

体重も落ちて無駄な贅肉が落ちてきた気がする。

今履いているパンツも少しゆるくなった気がするし、新調しなおさないと大変なこと(ぜんら)になってしまう。


年に一度の健康診断の時ぐらいしか体重なんて確認しないから体重も気になるが、

そろそろレベルを上げるタイミングでステータスでも確認しようかな。


そんな事をどうでも良いような事を考えながらボス部屋を探した。


今日もさほど時間も掛からずにボス部屋を見つけて、扉の前で休憩をする。

ボス部屋の周辺はモンスターとは出会わないと休憩所で耳にしたので、

その噂を信じてボス部屋の前で休憩して帰ることにしている。


まだ、数回しかボス部屋の前まで来ていないので確信は出来ないが、

今のところはモンスターとは出会っていないのでそこそこ信憑性があるのだろう。


さて、小一時間ほど休憩をして、帰還ゲートに向って走り出した。


帰還ゲートをくぐる前に服を着てマスクを外した。

パンツ一丁で地上を出歩くと視線が痛いからな。


その後、無事にくぐり自室へ戻り着替えてからギルドと休憩所に向った。

今日拾った魔石とダンジョンアイテムをギルドに提出して休憩所でのんびり食事を楽しむとしよう。


今日のおつまみは、枝豆、タコわさ、冷奴を前菜にして、一杯目の生ビールを飲む。

この一口は汗を流した分一層美味しく感じる。


さて、二杯目のビールはぶりカマ、ホタテのバター焼きで至福の時間を満喫する。

ぶりカマのこの油ののった身が最高に美味い、

もう一品のホタテのバター焼きからはバターの焼けた良い匂いがしてくる。

この香りだけでもビールが飲めそうだ。


さて、ほろ酔い気分になり〆に梅茶漬けをかき込んで、

自室へ戻り明日への英気を養うため早々に眠りについた。



約 2,203,000円

2,203,000円 +405,000円(20階層までの探索)

食費 約15,000円 (朝食・昼食・夕食)

ご感想、ブックマークありがとうございます。

私用でアップデートが出来ず申し訳ありませんでした。

引き続き善処する所存ですので、今後ともご贔屓に

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