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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第13階層

ミレイちゃんと出会ってから一週間が経ち、二人で出会う事になっていた約束の日になった。


ふと、思うと女性と出会う為の服装なんて持っていなかった。

母親以外の女性と会うという機会に恵まれなかった数少ない男としては、仕方の無いことか。


さて、散々悩んだ結果結局GパンにTシャツでシンプルな格好で防具屋の近くにあるという喫茶店に向う。

今の時代はスマホがあれば何でも出来るな。


ゲート付近だと稀に動かなくなったりするが、離れれば普通に使えるし

銀行で燃えてから新品に換えておいて良かった。

電話帳には兄貴と母親の番号しか入っていないけどな。


さて、少し張り切りすぎてしまったのか、早く喫茶店に着いてしまった。

先に座って待っているか。


入ると、カランカランとベルの音が聞こえ、コーヒーの香ばしい良い匂いがする。


内装はよくある喫茶店のようで雰囲気はレトロな感じで統一してあるようだ。

よく分からん油絵があったり、白黒の写真等が壁に貼ってある。


渋いマスターがいらっしゃいと控えめ言うと、空いているテーブルを勧めてくれた。

勧められるままテーブルに付き、朝食セットを注文してミレイちゃんを待つことにした。


さて、トースト、ミニサラダ、目玉焼き、ハムののったプレートを平らげ、

朝食セットのコーヒーを飲み終わり、ゆっくりとした朝の時間を満喫していると、

ミレイちゃんが喫茶店に入ってきた。


俺が居たのを確認して少しホッとした顔を見せた後、急いでテーブルに近づいてきた。


「すいません、お待たせしてしまいましたか?」


「いえいえ、まだ待ち合わせの時間よりも早いですし、

 朝食を済ましていましたので問題ないです。」


「朝食を食べ終えるほど待たしてしまい、すいませんでした。」


ミレイちゃんはええ子や、生真面目すぎるところも良い所だな。

そう思ってもやはり目が胸に行きそうになるのを必死に堪え、会話をする。


ミレイちゃんは、注文した紅茶を一口飲み、

先ほどの朝のやり取りから一転して真剣な趣で話をきりだした。


「実は助けて欲しい事があるんです。

 一時的に一緒にダンジョン探索をしていただけないでしょうか?」


モテ期きぃーーーたぁーーー!

俺は心の中で絶叫した。


評価・ブックマークありがとうございます。

今後ともご贔屓に。

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