イノシシ編 第11階層
翌朝、いつもより早くに目が覚めた。
眠気も残っている、窓から外を見る限りまだ薄暗いので日はまだりきっていないようだ。
昨日は飲みすぎてしまい、眠りが浅くなってしまったようだ。
さて、シャワーでも浴びてスッキリしようとベットから起き上がる。
浴室へ向う途中に気が付いたがこの部屋に元々あった机の上には、
クシャクシャになった紙が一枚置いてあった。
昨日の事は夢ではなかったようだ。
少し冷静になって、人生で始めて女性から電話番号を貰ったくせに
電話をかけないのは万死に値するぐらい失礼なのかもしれないと思い、
書いてある番号に恐る恐る番号を入力する。
俺なんぞは宗教の勧誘だろうが、壺の押し売りでも文句を言えた立場じゃない。
と開き直り電話のマークに触れる。
繫がったはしたが、さすがにこんな朝早くに起きていないだろうと思い、
とりあえず履歴だけでも残しておけば良いだろうと思っていた。
「もしもし、どなたですか?」
まさか電話に出られました。
「え、江崎と申します・・・。」
出ないと思っていたので話すことも考えていなかった。
「ケンさんでしたか。朝早くにご連絡ありがとうございます。
えーと、電話では何なので今度お時間I頂けますか?」
まさかのお誘いに本来ならテンションが上がるだろう。
しかし、初対面なのに本名を知られていると思うと不気味さを感じてしまう。
断る事も出来ず来週、防具屋の近くにあるという喫茶店で会う事になった。
朝から嬉しいのか憂鬱なのか複雑な心境だが、準備をして早速ダンジョンに向う。
今日は、朝飯はダンジョン内で食べようと思い、昼食と合わせて休憩所にある売店で適当に買い漁った。
ゲートに入る前にレベルもあげておこうか・・・。
昨日の鑑定はまだ終わっていない為、少し懐が寂しいがまあ仕方が無いか。
ステータス
レベル:12
体力 :1200
魔力 :120
筋力 :930
丈夫さ :930
俊敏 :580
魔力 :10
持久力 :600
器用 :120
特性:露出
職業:引き篭もり:Lv.3
スキル:アイテムボックス
職業:引き篭もりのLv.がしっかりと上がっていた。
まだ低レベルだからレベルの上がりもいいのだろう。
「へんたいさん、どんどんつよーくなるね。」
今日の巫幼女も安定のハシャぎっぷりだった。
彼女が言う「へんたい」という言葉さえ聞こえないようにすれば、
微笑ましい状況なんだが、なぜこんなにも「へんたい」に懐くのかも不思議だ。
さて、今日は幼巫女に見送られながらゲートをくぐった。
ケンの所持金
8万円
(15万円から食費で1万円、レベルアップで6万円お支払い。)
評価・ブックマークありがとうございます。
今後ともご贔屓に。




