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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第6階層

早速、武器(ナタ)を握りなおしゴブリン達に突っ込んでいく。


ゴブリンを一撃で肉片に変えていく。

安っぽい鎧を着ているゴブリンもいる。


しかし、関係ない、鎧ごと叩き切る。

鎧のせいでいつもよりも抵抗を感じるが問題ない、いつもより力を込めてナタを振り回す。


数匹は弓矢での攻撃が出来るようだが、どうせ当たったとしても全て私の肉体には刺さらない。

魔法も何度か当たっているがまったく痛くない、すこしピリピリする程度だ。


女僧侶と倒れている女魔術師2人を庇いながら、次々にゴブリンを狩っていく。


ある戦士風のゴブリンは鎧の上から叩き切り、胸から血を撒き散らしながら上は吹き飛び、

胸から下はその場で崩れ落ち赤いシミを作る。


後方にいるゴブリン共は矢を構えるが、矢を放つ前に頭を叩き潰す。

矢は在らぬ方向に飛んでいき、そいつらは構えたまま倒れる。


同様に後方にいた少し飾り物を着けているゴブリンは魔法を放ってくるが、

その魔法ごと身体を真っ二つに叩き切られて左右に分かれて倒れた。


ナタを振り回して大暴れし、一方的にゴブリンを蹂躙し尽くす。


そして最後の一匹の頭をアイアンクローでトマトのように握り潰していると、

戦士風の女冒険者2人が私に刃を向けている。


「な、なんだ、新種のモンスターか!」

剣を向けながら薙刀を持った1人が私をモンスター呼ばわりしている。


「キ、キモイ・・・。なんだこの変態モンスターは。」


失礼なレディー達だなと思いつつも私は紳士だからやさしく簡単に説明してやろう。

「モンスターはない。私は紳士(へんたい)だ。」


説明している場合ではない、早く逃げないと!

踵を返してダッシュで逃げようとすると。


「待ってください!」

手当てが終わったのか、女僧侶に制止されてしまった。


反射的に止まってしまった。

決して、久々に女性に声を掛けられて嬉しくて立ち止まった訳ではないと思う・・・。


さて、女僧侶が事情を説明してくれてようやく薙刀を降ろしてくれが、目は敵意に満ちている。

もう1人もしぶしぶ槍を降ろし、その場にへたり込んでいる。


とりあえあず、私は変態モンスターから変態に昇格したようだ。


「私は決して怪しい者ではない、苦戦しているようだったので手助けしただけだ。」

一応、もう一度弁明しておこう。


「あ、あの、折角でしたらここで一緒に休憩しませんか?」

その時、女僧侶がまさかのお誘いをしてくれた。


こんな変態的な格好の私にも声を掛けてくれるなんて、

この子は天使だ、いや聖母様だ・・・。

今なら高額な高級布団とか、高額な幸運の壺とか買っちゃいそうです。


「もちろん、喜んで。」

内心飛び跳ねるぐらい嬉しかったが平然を装って返事をした。


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