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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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イノシシ編 第3階層

翌日、昨日と同じように部屋に篭っていたらムトウさんに呼ばれた。


呼ばれてた理由は分かっている。


しかし、職業が引き篭もりなのでむしろ、昨日は名前の通り24時間仕事をしていた。


本気でムトウさんに言おうと思ったが、とりあえず引き篭もりについてだけ伝えた。


「なかなか良い職業じゃないか。」

少し安心したかのようなムトウさん


ん?

ムトウさん頭皮の砂漠化だけじゃなくて、頭の中まで砂漠化が進んでいるんじゃないのか?


何が良いのかまったく分からない。

納得できないような顔をしてムトウさんの頭部を凝視していると。


「おい、なに俺の頭部を見ているんだ・・・。」

おっと、凝視し過ぎたようで少し睨まれてしまった。

恐ぇ・・・、絶対この人はあっちの人だ。


「まずは、お前のような魔力が低い奴でもレベルが上がれば魔法が使えるようになる。

使えるといっても戦闘には役に立たない生活魔法という、

小さな火や、飲み水を出したりするような魔法だ。

更にレベルが上がればダンジョンに部屋や家も作れるようになる。

そして、なにより生産系職業や一部の上級職と同様に「アイテムボックス」という、

自身の魔力を使って自分専用の空間を生み出すスキルも覚える。

ある一定量までアイテムを入れられるゲームのような便利魔法だ。

まさにダンジョン(・・・・・)に引き篭もる為の職業だ。」


さて、ムトウさんが顔に似合わず丁寧に説明してくれた。

ん?

入れたは良いが、入れたものは腐るのか?

てか、入れたまま忘れたりはしないのだろうか・・・。


ムトウさんに確認だな。


「アイテムボックス」内の物は時間の経過が止まる。

食べ物は腐ったりしない、物は劣化しない、との事。

また、生きているものは入れれないらしい。


また、入れた物の名前は忘れないが、

数とか量はあやふやになる事があるので、

忘れたらすべて取り出して数や量を確認する必要がある。


なるほど、職業「引き篭もり」は名前は酷いが、かなり便利な職業とだけは分かった。

これからわざわざ昼食や休憩時にダンジョンから出る必要も無くなるな。


俺は今後1人でダンジョン探索を行わないといけないため、

防具、武器も含めて道具を全て持たなくてはいけない。


大きな荷物を担いで移動や戦闘の必要がなくなるのはかなり助かる。


ムトウさんのお陰で「引き篭もり」という職業のすばらしさも分かったところで、

早速、昼前からダンジョン探索に行く事にした。


早く稼いで少しでもお金を貯めないとな。

私服で休憩所にてお弁当を買い、アイテムボックスに入れる。


スッ、とお弁当が消えた。

そして、またお弁当を出してみる。なんか身体から力が抜ける感じがする。

まさか、魔量を消費するのか?

はげ(ムトウ)め、また大切な説明を忘れやがって・・・。


とりあえず、再度お弁当をアイテムボックスに仕舞い、

自室へ戻り着替えと準備を済まして、いざダンジョンへ。


今後ともご贔屓にしてもらえると嬉しいです。

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