表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第二章 ウサギ編
41/147

ウサギ編 閑話 とある銀行強盗グループリーダー目線

最近、巷で何かと賑わっているのは「ダンジョン」や「冒険者」ばっかりだ。

そんな俺も冒険者をやっていた(・・・・・)


そんな俺は今新しい仕事かつ人生の大仕事ってやつで大忙しだ。

そう、最近増え始めた元冒険者による銀行強盗だ。


拳銃などの武器も要らない。

マジックボックス持ちの仲間が居るから変装も簡単。


ダンジョンで身体はって、命を懸けてチマチマ稼ぐよりもこっちの方が簡単でがっつり稼げるからな。


俺の今回の計画では、

入口を魔法で出来るだけ派手に壊す。

職員と客をパニックにさせてから、一気に仲間と雪崩込み、占領、金を奪って逃げる。

駅まで逃げたら着替えて、いったん四方にみんなバラバラに散らばる。


火炎魔法が使えるA、水魔法が使えるB、アイテムボックス持ちのC、そして雷の魔法が使える俺の4人でサクッと数千万を稼いでやる。



さて、今の今までは順調だ。

金をバッグに詰め込んで・・・、


赤ん坊が泣いているか、まあ些細なことだ、無視しておけばいい。

さて赤ん坊の泣き声はともかくAがうるさい。不用意に持ち場から離れるなよな・・・。


「うるせえな!おい、ガキが泣き止まないのなら燃やすぞ!」

大声で脅しながら子供と母親に近づくA。


計画を優先するように中止しようと声をかける前にAが躊躇なく親子に魔法を放った。


親子をかばったのか、火達磨になったのは冴えないおっさんだった。


「ギャァーー」


聞こえてくるおっさんの悲鳴。

親子に当たらなくて少し安堵した。


なぜか火達磨のおっさんはそのままAにまとわりついた。


二人して火達磨になっている。


「ギャアァーー(ギャァー)」



焦ったBが急いで水魔法(ウォーターボール)を放ち火は消えたがAは気絶したままだ。

くそっ、手間のかかるやつだ・・・。


ボロボロの黒くなったおっさんが立ち上がろうとする。

なんだ、身体が大きくなっているように見える。


目を離せずにいるとBは近づきながらもう一発、水魔法(ウォーターボール)を放つ。


それでも意識はあるようでまだ立ち上がろうとしている。

見かねたCもおっさんに近づく。


「おい、動くな。」

Cがそう忠告した、その時そのおっさんは何を血迷ったのか自分のボロボロの服を引きちぎった。


全ての服を脱ぎ棄て全裸で立ち上がる冴えないおっさん。


唖然とする中、いきなり奇声をあげて立ち上がる。



ウオオオォォォーー



な、なんだコイツは、

銀行もわずかながら揺れている・・・。


な、全裸になったと思ったら身体が肥大化?いや、筋肉が盛り上がっている。

見間違いか、焼けどの傷も治りつつある。


そんな事よりも、股間までも盛り上がっている。

こいつは変態だ・・・。


Bは錯乱したのか水魔法(ウォーターボール)を連射した。

Cもすかさずサポートに回ったのか、剣を取り出し襲い掛かった。

俺も雷魔法の射程圏内まで急ぐ。


動きが早過ぎて正確には分からないが水魔法(ウォーターボール)を消し飛ばし、一撃でCを吹き飛ばした。


その後、また向かってくる水魔法(ウォーターボール)を気持ちの悪い動きで避けながらBに向かっていく。Bは吹き飛ばなかったがCと同じように一撃で沈められた。


くそっ、なんでこんな変態が銀行にいるんだ。


俺の雷魔法でぶっ殺してやる!

最悪、金さえ手に入れば一人で逃げ切ってやる。


雷魔法(サンダーショック)!!


アバババと声を漏らして感電している変態


電撃による攻撃と感電したように動けなくなる魔法で動けなくなったはず。

「俺の魔法は雷系だから避けるのは難しい上に動けないだろう、このまま死ねぇ!変態が!」



ズン


えっ


ズン、ズン


「私は変態ではない、紳士(へんたい)だ。」


言っている言葉の意味も、感電しているはずなのに何故変態が歩いているのかも、分からない、

ゆっくりとしているがたしかな足取りで俺に向かってくる。


「なぜ、動けるんだ!?この変態が!こっちに来るな!死ね、死ねぇーー!!」

ありったけの魔量をつぎ込んで火力を上げる。


「何度も言っている、私は変態ではない、紳士(へんたい)だ。」

訳の分からない事を言って変態の拳が向かってくる。


そして俺の意識は無くなった・・・。


こんな変態がなんで銀行になんているだ・・・。

本当に訳の分からない一日だった。


閑話を追加しました。(06/06/2018)

今後ともごひいきに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ