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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第二章 ウサギ編
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ウサギ編 閑話 ムトウ目線

とんでもない冒険者だな。

戦闘能力の高さだけみれば勇者と同等か。


しかし、スキル「露出(へんたい)」か、なんという奇天烈なスキルなんだろうか。

いくら強くてもスキルの名前に関しては癖のあるスキルだな。


俺のところ(ダンジョン)に受け入れるかどうか判断する為に

俺が直々に面談をしてみたが、目つきの悪さは一級品だった。


しかし、普通に話せばモラルもあり一般教養もきちんとしている良い奴なんだが。

最初に会ったときに普通のサラリーマンように挨拶をしてきたから驚いてしまった。


俺としては今後どういう風に管理していくかが問題だな。


とりあえず、ゲート付近まで一緒に移動しながら考えるか。



移動中に色々と考えたが良い案が浮かばなかった。


管理しやすいよう近場のアパートに住まわせる程度なら簡単なのだが、

とりあえずホテルで問題を起こさないよう外出は禁止にして、念のため監視を付けるか・・・。


-翌日-


順調に俺のところ(ギルド)の事務処理を終えて、

防具の準備をさせるため今日は早めに帰らせるか。

マダムには、スキル「露出(へんたい)」を活かせる防具と念を押しといたから大丈夫だろう。

そういえば費用の事を言うのを忘れていた・・・。


まあ、いいか報酬で払えるだろうし問題ない。

よし、今日は俺も早めにあがってキンキンに冷えたビールでも飲もうか。


-翌日-


まったく、こんな早朝に叩き起こされたぜ・・・。


まったく一日目を離しただけでここまで騒ぎを起こす奴もいるんだな。

銀行で強盗をしていた冒険者と鉢合わせ、一般人を守る為に戦った。


ココまでは良いが、


全裸にならなくても・・・。

銀行強盗も変態(ケン)と鉢合わせしたことが運が悪かったとしか言えんわな。


しかしよくレベル10で同レベルの相手4人を一方的にぶちのめす事ができたもんだ。


監視カメラの映像を見ても驚きだが、

女子供を守る為とは言え火に飛び込むとはアホか正義感の固まりかのどちらかだろう。


しかし、服を脱ぎ捨てた後の動きは早かった。

とてつもなく早いのだが無駄な動き多く変態的な動きで鳥肌が立ったぜ。


俺個人としては低レベルでこの戦闘能力は今後が期待できるな。

さて、変態(ケン)の尋問が終る頃だろう、迎えにいってやるか。



迎えに行ってやると案の定、かなり落ち込んでやがる・・・。

気休めだが、缶コーヒーでも奢ってやるか。


閃いた!

この際、外に出ない方が良いと言う口実で、

管理しやすいようギルド職員と同じ所に住んでもらおう。

ふっふっふ、これで監視も付けやすくなるな。


さて、明日からまた騒がしくなりそうだ。

少し退屈になってきた日々が、

これから楽しくなりそうな予感に笑みを溢すギルドマスターであった。


評価、感想、ブックマークありがとうございます。

この章はこれで終りになります。次章も読んで頂けると幸いです。

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