研修編 第3階層
勢いはまだまだ続きます!多分・・・。
早速、日替わり定食が出てきた。
今日の日替わり定食は豚のしょうが焼き、副菜はポテトサラダ、キャベツの千切り、味噌汁、ご飯、なすのおひたしだ。
ここのポテトサラダは個人的には大好きだ、変に凝っている訳でなくシンプルなポテトのみのポテトサラダだ。
今日のポテトサラダに満足しながら、のんびり満腹感で幸せを感じていると、荒々しい声でそんな幸せをぶち壊された。
「お疲れさん!調子はどうよ。」
掛け声と同時に隣の椅子に座ったのは「マサ」という同期だ。
研修説明会でたまたま隣に座り、歳も近いこともありよく話をするようになった。
身長180cmほどの大柄で元々はスポーツ関係の仕事をしていたそうだ。
大柄な体格と濃い顔立ちで、細かいことは気にしない性格も含めて色々と豪快な奴だ。
豪快でがさつな性格であるが最低限のマナーはあると信じている。
俺自身もそこまで人見知りしないのではほどほどに親しい仲になっている。
「ケンは今日の稼ぎはどんなもんよ?」
まだ返事もしていないのに、にやにやと上機嫌にマサが唐突に聞いてきた。
「まあ、2万ちょいかな。マサはどんな感じ?」
「そんなもんかー?俺はだな、へっへっへ・・・」
鼻で笑いながら勿体ぶっているマサ。
「勿体ぶっていないで早く言えよな。」
聞いたわりには直ぐに言わない面倒な奴だなと思いつつも、いつもの自慢だろうと俺は思った。
「まあまあそんな顔するなって、俺は4万超えたぜ、お前ももっと頑張れよ!」
にぃと歯を見せて豪快に笑いながら、俺の背中をバンバン叩いている。
予想していた通りだった。
マサの分かり易い性格に呆れつつ背中の衝撃を我慢していた。
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