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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第二章 ウサギ編
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ウサギ編 第15階層

寄り道話その2です。

視界の端では、火の玉を放ったピエロマスクが驚いたのか動きを止めていた。


何も考えずに火の玉を受け止めてしまった。

しかも今は火の熱さで思考が止まっている。

やぶれかぶれに火の玉を放ったピエロマスクにそのまま飛び掛った。


ピエロマスクは俺の動きに驚き動けずにいたため、俺に捕まり火が燃え移った。

そして一緒に燃え上がり、ピエロマスクも一緒に火達磨になり悲鳴を上げている。


「ギャアァーー(ギャァー)」


と、異常に気が付いたピエロマスクの1人が水の玉を俺らに放ち、

衝撃で俺らを吹き飛ばした。

吹き飛んだ俺とピエロマスクは壁に激突した。


その魔法のお陰で俺らの火は消えた。

一緒に火達磨になったピエロマスクは気を失ったようで動く気配が無い。


俺の身体の彼方此方が痛む、やけどの痛みを我慢して立ち上がろうとすると、

もう一度、水の玉を撃たれた。


く、火傷には気持ち良いが、かなりの衝撃だ。

今回は、壁に挟まれた状態だったので先ほどのよりも衝撃が大きい。


「おい、動くな。」

二人のピエロが近づいてくる。

どうするか、火傷の痛みもあり力もあまり出ない、

火の玉が直撃した背中の方の服はほとんど燃えて無くなっている。


燃え残ったまま着ていてもしょうがない、しかも脱げばステータスも上がり

もしかしたら残りのピエロマスク3人に勝てるかもしれない。


起死回生ため、羞恥心えをを捨てて残った力で上着を破り捨てる。

さらに少し回復した体力と力を利用してズボンも力任せに引きちぎる。


そして産まれたままの姿になった私。


燃えて脆くなっていた様で、勢いでパンツまでも引き裂いてしまった。


ウオオオォォォーー


押し寄せる快楽、盛り上がる筋肉と我が息子。

肌が浅黒くなり熱を帯びる身体と我が息子。

すさまじい速度で波打つ心臓、いきり立つ我が息子。


悠然と立ち上がり、目の前のマスクピエロを見据える。


「へ、変態め、シネェェーー」

1人のピエロが数発の水の玉を放ってくる。

もう1人も参戦しており剣を片手に突っ込んでくる。


「否、私は紳士(へんたい)だ」


私は迷わず二人に突っ込み。

向ってくる水の玉を殴って消し飛ばした後、剣で切りつけてきたピエロマスクを殴り飛ばした。

殴られたピエロは吹き飛んで、そのままの勢いで壁にめり込んだ。


その少し後方水の玉をさらに撃ってきたピエロマスクだが、

止まって見えるような速度で向ってくる水の玉など私には当たらないし、

当たったところで大したダメージにもならない。


舞うかのように優雅に水の玉を避け、肉薄してボディーブローで優しく気絶させた。

先ほど火を消してくれた御礼に力を加減しておいた。

礼には礼で返さねば、紳士(へんたい)として恥ずかしいからな。


銀行員に指示していたピエロマスクも私に気がついたようで、

魔法を放ってきた。


光を確認して避けようとしたが、相手の魔法の速度が早く、避けきれず食らってしまう。


「俺の魔法は雷系だから避けるのは難しい上に動けないだろう、このまま死ねぇ!変態が!」

そう笑いながら丁寧に説明してくれ私に魔法を撃ち続けている。


「私は変態ではない、紳士(へんたい)だ。」

先ほどのようには動けないが、ゆっくりとした足取りで最後のピエロマスクに向う。


「なぜ、動けるんだ!?この変態が!こっちに来るな!死ね、死ねぇーー!!」

さらに魔法を強くしてくるピエロマスク、だがこの程度では私は止められない。


「何度も言っている、私は変態ではない、紳士(へんたい)だ。」

悠然とピエロマスク前に立ち、顔面を殴り、受付にめり込ませる。


顔面が受付にめり込んで動かなくなった。


そして、私は優雅に他の客を安心させる為に勝利の宣言をする。

「安心したまえ、ここは(へんたい)が鎮圧した、皆これ以上危害を加えるものはいない。」


周りには安堵の声が広がる中、

女性達からは小さな悲鳴、男達からは嫉妬と賛称が聞こえてくる。


犯人を拘束し終わり少し休憩していると、


機動隊と特別部隊であろう面々に囲まれた私。


「私は犯人ではない、紳士(へんたい)だ」

数々のブックマありがとうございます。

今後ともご贔屓に。

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