表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第二章 ウサギ編
35/147

ウサギ編 第14階層

少し寄り道話です。

さて、今俺は銀行にいる。

今回の報酬でかなりの高額収入が一気に入ったので旨い物でも食べて羽目を外そうかと30万円ほど引き出して財布に入れた。

俺の財布がパンパンだぜ、ニヤニヤが止まらない。


銀行での用も済んだ事だし、とりあえず回らない寿司か分厚いステーキか迷いつつ銀行を出ようとすると。


ドッジャアーーーン!



銀行の入り口が炎に包まれて爆発した。


「おい、全員伏せてその場から動くな。」

爆破された入り口からピエロマスクを被った奴らが入ってきた。


銀行強盗ってやつかな。

しかも入り口を爆破させたのは魔法だろう。奴らの内の誰かが魔法をぶっ放したようだ。

ってことは、冒険者の銀行強盗か・・・。


普通の警察官じゃ対応できないが、

最近では特別対応チームが出来たって聞いているから多分大丈夫だろう。


ボーっと観察しているとピエロマスクの1人に目を付けられてしまった。

「おい、そこの目つきの悪い奴さっさとその場に伏せろ。」


ここは黙って従いその場に伏せる。


周りの客は驚きつつも静かにピエロマスク達の指示に従っている。

ピエロマスクの銀行強盗は全員で4人。

少なくとも魔法が使えるのが1人。


しかし、赤子を連れた母親も銀行に居たようでその赤ちゃんが泣き始めてしまった。

母親が一生懸命あやしているが一向に泣き止む様子は無い。


その泣き声にイライラしたピエロマスクの一人が銀行員に早く金を出すよう指示している。

他の3人はホール全体の客と銀行員を人質にするのか整列させている。


その間もギャン泣きしている子供を母親が泣き止まそうと必死にあやしているが、

止まる気配も無い。


「うるせえな!おい、ガキが泣き止まないのなら燃やすぞ!」

大声で脅しながら子供と母親に近づくピエロマスクの1人。


手を向けて、火の玉を出そうとしているピエロマスク、

逆効果だったようでさらに激しく泣叫ぶ赤子、赤子を必死に泣き止まそうと抱きかかえる母親。


「ちっ、うるせぇガキだな、まあいい消えろ。」

無慈悲にもピエロマスクは二人に向って火の玉を放った。


迷っている暇は無い、子供と母親を守る為に俺は二人の壁になるように火の玉に飛び込んだ。


「ギャァーー」

聞こえてくる自分の悲鳴だけだ。

赤子はどうやら泣き止んだようだ。


評価、ブックマークありがとうございます。

今後ともご贔屓に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ