ウサギ編 第13階層
評価、ブックマークいつもありがとうございます。
出来る限り毎日アップできればと思います。
車内では、黒服が2人とムトウさんの4人で移動になった。
ムトウさんとは軽く世間話をした後、さすがにおっさんと何時間も話すのはしんどいのと、
先ほどの尋問のような質問攻めでの疲れがあったので少し仮眠を取らせてもらった。
数時間後に着いたと思ったらゲート周辺のホテルの部屋に押し込まれた。
明日の朝一から色々と事務手続を行うとのことでホテルから出るなと釘を刺された。
結果、今半分監禁状態となった。
夕食は、ホテルのルームサービスで豪華にいこうと思ったが、
既にラストオーダーが過ぎており、ロビーの売店にあったカップ麺とビールで1人で小さく祝杯を挙げた後、静かに眠った。
翌朝はホテルからゲートに向かい、簡単に事務処理と説明事項を済ませた。
基本的には各自で魔石とダンジョンアイテムの収集を行う。
ただし、階層毎に出没するフロアボスの討伐時には集結して対応するらしい。
まあ、自由行動が主な探索になる。
チームについては今はまだ検討中との事で、追々決めるとのこと。
出来ればおっさんとは組みませんように、そう祈るだけだった。
その後、ムトウさんから長期的なダンジョン攻略に向けて準備をするように言われたので、
とりあえず防具を揃えようかなと思い、近くの防具屋に足を運んだ。
店には既に俺専用の防具を発注済みなので詳細と体の測長だけをすれば良いとの事だ。
さて、指定された場所に来て防具屋と書かれた看板のお店に入ると、
薄暗い店内でドレスを着て煙管を加えた色っぽいマダムが出迎えてくれた。
「いらっしゃい。」
「すいません、間違えました。」
危ない危ない、スナックかキャバクラ的なお店と間違えてしまった。
今度はきちんと心と体の準備してからもう一度来よう。
って、ここが防具屋なのか?
ギルドで教えてもらった住所は此処で合っているようでもう一度店内を覗いてみる。
「いらっしゃい。」
マダムがまた同じように出迎えてくれた。
どうなっているんだ?
とりあえず防具か、料金システムとか出勤表とか聞かないと。
「ここは防具屋だよ、お兄さん。どんな防具がご希望かい?」
無駄に色っぽい声で説明してくれた。
「ムトウさんに言われたて来たケンと言います。」
と伝えると、奥の個室へと案内された。
「じゃあ、お兄さん脱いで。」
えっ!?いきなりですか、ここってそういったサービスもあるんですか!?
と驚きと嬉しさが頭を過ぎるが、いやいや待てこれは冷静になって考えるんだ。
深呼吸して冷静なれ俺。
とりあえず、冷静になってパン一になる。
パン一になると、やはり快楽の波が押し寄せてくる。
膨れ上がる筋肉と愚息、鼓動も早くなっている。
感覚も研ぎ澄まされてマダムの色っぽい呼吸も良く聞こえてくる。
パン一になった私を入念に触ってくるマダム。
「なるほど、良いモノ持っているわね。」
と艶っぽく見つめながら私の愚息を中心に触ってくる。
いかん、パン一になって只でさえハイテンションな私の愚息が更に元気になってしまっている。
深呼吸、深呼吸、ひっひっふー、ひっひっふー。
「そんなに辛そうなら楽にしてあげましょうか?」
マダムが私の耳元で囁いてくる。追い討ちか・・・。
い、いかん、欲望に負けそうだ。
ここは紳士な対応で乗り越えなければ。
マダムが女性で美魔女的な感じで魅力的ではあるが、
今、先ほど出会ったばかりでこういう行為は紳士の流儀に反する。
決死の覚悟を決めて愚息を押さえ込む為、愚息を殴る。
ゴッ!
ウッ・・・グゥ・・・
我ながら強力な一撃を愚息に与え、押さえ込む。
ふーふー、痛みでなんとか押さえ込んだ。
パン一になると欲望が強くなって見境が無くなるのは良くないな。
これでは見た目も精神も変態になってしまう。
私は紳士であって変態ではないのだからもっと、毅然とした上品な態度でいなくては。
「あら、そこまで我慢しなくても良いのに。少しショックだわ。
まあ、いくらでもチャンスはありますから、本日はもう良いわよ。
一週間後にまた受け取りに来て下さいね。」
その後、マダムから開放されたので店内を少し見学していた。
なるほど、武器に関しては、剣、メイスに槍とスタンダートなものから、
トンファー、刀、銃など渋い武器まで色々あるんだな。
防具に関しても軽量は皮製、重量はやはり金属製が多くなっている。
俺専用の防具はどんな感じになるのか期待に胸が膨らむな。
まあ、露出のスキルを考えると半裸で、拳闘士のような格好だろうか・・・。
その後、少し時間を潰して防具屋を後にした。
所持金:350万円
所持金についてすいません、今まですっかり忘れていました。




