表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第一章 研修編
18/147

研修編 閑話 冒険者マサ その2

―数日後―


今日は試験日だ。

俺も仲間内ではそこそこ強い方だから楽勝で合格してやるぜ。

俺の試験の順番は・・、30人中10番目か。


少し時間があるが仲間内と喋りながらしっかり準備でもしておくかな。


ん?

ヒカルは女どもとイチャついていやがる。


ちっ、朝から嫌なもん見たぜ。


おっと、ケンも参加していたのか。

な、なんて眼つきしてやがるんだ、今日の奴の眼つきはいつも以上に強暴だ。

今日は近づかないでおこう。



さて試験の説明も終わって、仲間内と駄弁って俺の順番になってきたな、

とりあえずゴブリンの魔石を10個集めて昼食ついでに休憩をしてから、

その後、オオネズミでも狩って、10万円まで稼ぐとするか。



「おらぁ!」


レンタル武器の初心者用の剣でゴブリンを切りつける。


「ギャギャ!」


切りつけたところからは血を流し反撃しようとあばれている。


「もういっちょ、おらぁ!」


流石に一撃では倒せないが、2,3回攻撃を当てれば余裕で倒せる。

所詮、ゴブリン程度のモンスターなら2,3匹同時に相手をしてもまったく怖くは無い。

ゴブリンは、一緒に行動していても、

戦闘になると知能が低いらいしいので仲間での連携がまったくできない、

俺らのような初心者でも個々に狩っていけば余裕、余裕~。


っと、少し疲れてきたな。

一旦、ゲートに戻って休憩でもするか。



休憩所で既にケンがいた。


早過ぎないかと不思議に思っていると、

先に休憩していた仲間からの話では既に試験を終わらせたらしい。


あ・・、ありえない、どんだけ早く終わっているんだ。

俺よりも遅く試験を開始したのにも関わらず、どんな事をしたんだ。

俺の情報ではあいつはステータスの「器用」が低いから初心者用の剣でさえ装備できず、

棍棒だけで探索とモンスターとの戦闘もやっていたはずだ。


くそっ!

のんびり休憩なんてしている場合じゃない。

さっさと試験を終わらせてやる。


さっきまで

「そらぁ!」

魔力を使ってスキル「投撃」をする。

剣を投げ、離れたゴブリンに突き刺さり、砂になっていく。

そして投げた剣は手元に戻ってくる。


俺の魔力量はあまりないので、一回だけでも結構な負担になる。


そう、俺はギフトと呼ばれる特殊スキルを持っている。

本当は使うとかなり疲れるし、研修が終わるまでは隠したままにしておきたかったが、

さっさと終わらせる為には出し惜しみはしていられない・・。


投げるだけでも魔力を使い、さらに魔力を使うことで投げた物を手元に戻すことが出来る。

シンプルだが、なかなか使いやすくて俺は気に入っている。


ふう、ようやく終わった・・・。

疲れたぜ、少し余分にゴブリンを倒したせいか、思ったより長く時間がかかったぜ。


とりあえず、休んで打上げの計画を立てないとな!

そういえばケンを誘うのを忘れていたが、まああんな眼つきをしているじゃそっとしておこう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ