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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第35階層

毎回の誤字脱字の訂正ありがとうございます。

もうそろそろ完結できそうですのでもう少しの応援お願いします。

俺は無事に依頼を終えて日本に帰ってきた。

約3カ月間ほどアメリカにいたようだ・・・。

ほとんどダンジョンにいて、たまの休日も訓練だったのでアメリカという国にいた自覚はない。


しかも、つらく長かった。



そして今現在、お義父さんでもある舘さんの病院の医院長室前にいる。



秘書の方に連れられて来たのだが、目の前の扉を開ける事が出来ない。

大きな過ちに今更だが気が付いた。


後ろには金髪美女のジェシカとなぜか中国チームの二人がいる。

ただ、美麗ちゃんに合わせる顔がない。


新婚で妊婦の美麗ちゃんを置いてアメリカに出稼ぎに行って、出稼ぎ先で新しい女性を連れ帰ってくるなんて・・・。


やばい、額の汗がポタポタを床に垂れる。

手にはぐっしょりと汗をかいている。


どう説明したら良いんだ・・・。

可愛くて優しい美麗ちゃんだけれどもどこか闇を感じる箇所もある。


そんな彼女への説明が思いつかない。

頭の中はぐるぐると回り、手はガタガタと震えだし、心臓は不安で押しつぶされそうだ。


じっと固まっている俺を見かねた秘書がドアを開けてしまった。



まず目に入ったのは、すやすやとかわいい寝顔の赤ん坊を抱いて笑顔で出迎えてくれた美麗ちゃん。

えっ?産まれてる・・・。どういう事?


そしてその後ろには般若の顔をした舘さんがいた。

なんかめっちゃ怒ってる。もう全て知られてる。



もはやその場の雰囲気のカオスで俺の思考は停止した。



「ケンさん、見てください元気な男の子ですよ!!予定の三倍速く産まれてきてくれました。」

もはや突っ込み所が多すぎて良く分からない。


「後ろの連中は誰だ?説明してもらおう。」

きっとすでに知っているであろう般若のお義父さん。



「私はジェシカと言うが愛人でも第二夫人でもいいからケンと交際を認めてほしい。」

出会い頭に爆弾をぶち込むジェシカさん。



「わしらは亡命ついでになんとなく付いてきただけだけど、雇ってくれ」

なんだか突拍子もない事を言い出す伯爺さん



あぁ、もうどうにでもなれ・・・。


その後の記憶は曖昧だ。



けれど、その後白い部屋に監禁されたのだけは覚えている。

時間の感覚が鈍るから一週間なのか一カ月間なのかはわからないけど・・・。

何度か美麗ちゃんに説教という名の尋問をされ、石仮面の呪いも解呪してもらい外してもらいようやく美麗ちゃんの住んでいる家に居候させてもらう事になった。


舘さん改めお義父さんは最後まで反対していたが、

美麗ちゃんのサポートでなんとかなった。

何人ものメイドがいるお屋敷に居候する。

肩身は狭いけど、いたれり尽くせりでお義父さんがいない間だけはゆっくり出来そうだ。


眠っているわが子を抱きあげ、小さな温もりを感じたりと本当の意味で久々に安心できる場所、少し大きくなった息子の温もりを感じ幸せを噛みしめていた。


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