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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
143/147

ウシ編 第32階層

短めなので連投します。(誤字脱字はご了承ください。)

中国チーム 伯爺目線


まいったのぉ・・・。

楽な仕事だと思って引き受けたんだが、とんだ貧乏くじだった。

適度な攻略で適度に危険、そしておいしい報酬のはずが、任務は失敗で報酬は無し、しかも強制的に合同練習に付き合わされるとは。

まあ、命があっただけマシと考えるしかないかのぉ。


それにしても、日本チームには一匹(・・)化け物が混じっていたな。

あれは別格だった。長い人生であれに近い戦い方をする奴はいたが、あそこまで野生じみた動きをする人間は初めて見たのぉ。

「勇者」と並ぶほどの職業なのか、それともギフトなのかはわからんがこの年になっても世界の広さはまだまだ分からんものよのぉ・・・。


それにしても(リー)がえらく興味を示していたがこれからの合同練習が心配じゃ・・。

あいつが興味を持つと「壊す」まで遊ぶ癖があるでの・・・、どうしたものか。


まいったのぉ・・・。


そんな老人のぼやきは静かに消えていった。



中国チーム (リー)目線


今回も特に興味の湧かない任務になるはずだった。

ろくでもない連中を集めたアメリカチーム、低レベルな連中を集めた日本チーム。

彼らより早くダンジョンを攻略して、出来るかぎり他国の冒険者を消すのが、今回の攻略における任務だった。


まさか、日本チームに後れを取るとは思わなかった。

しかも少人数でだ・・・。


どう考えても、アイツが異常だ。

日本チームの隊長と片腕の少年は、悪くはないし優秀な部類に入るだろう。

でも、アイツはバケモノの類だ。

レベルは僕よりも低いはずだし、ギフトの特性も良く分からない「露出」という変態染みたギフトだけだ。


にも拘わらず僕ら中国チームの隊長とその部下3名と対等に戦っていた。

隊長が本気を出していなかったというのを差し引いても興味(・・)がそそられる。


任務の報酬は無しになったけれど、僕はアイツの事だけで頭がいっぱいだ。

どうしたら遊べるのか、どうしたら壊せるのかな・・。


そう、考えるだけで楽しい。


そして、まさかの合同練習で同じチームになることになったときは嬉しかった。

伯爺はボクの癖を知っているし、ボクがアイツに興味を持ったのも知っているので面倒くさそうな顔をボクに向けていたけど、そんな事は関係ない。


ボク自身も自覚している癖なんだけど、どうしても遊び終わったら最後は壊したくなるなぁ・・・。


さてと明日から楽しみだ。


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