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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ偏 第30階層

あけましておめでとうございます。

今年こそ頑張りますので応援よろしくお願いします。(誤字脱字の訂正もお願い致します。)

冷たい視線にさらされること1時間、日本対中国の戦闘が始まった。

案の定中国チームは物理系だ。

ただ、扇子を持っていた女性冒険者は魔法のようなスキルを使っていた。回復や強化も使えるみたいだ。


「おい、そこの変態、目ざわりだからどこかへ行け。」

ふと、声の方向に顔を向ける。


どうやらアメリカの戦士職の巨漢が俺に近づいてきた。


またか・・・。

なんでこう夢と現実のバランスが悪いのだろうか。

現実が厳しすぎるとそうとしか思えない。


ため息をつき立ち上がる。


「てめえ何ため息ついて、恰好だけでなく態度でもバカにしてんのか?」

めっちゃ怒り出した。

しかもだれも止めない。まあ、俺にも厄介事にも関わりたくないよね。

スタッフも我関せずか、俺は居ない方が良いかもな。


「分かった、なら俺帰るから。」

そう言ってゲートに向かおうと歩き、巨漢の横を通りぬける。


「やっぱふざけてやがるな。ただで帰れると思うなよ。

 殺しはしねえが、ちょっと痛めつけてやるよ。」


そう言うと急に殴りかかってきた。


なんてトロいパンチだ。

当たったら(・・・・・)確かにダメージは食らうだろう。

当たればの話だけどな。

あっさりと避け、足をかけると派手に倒れる巨漢の戦士。


倒れたがすぐに立ち上がり、顔を真っ赤にして睨めつけてくる。

そして、腰に差した斧を持とうとした際、止めがようやく入った。


「止めておけ、これ以上は問題行動になるぞ。」

アメリカチームの勇者が止めてくれたので、俺はそそくさとその場を後にした。


ただ、帰りは一人だったので合同訓練の会場から歩いて自室へと帰った。

車で5分は、歩くと結構長いんだなと、どうでも良い事を考えつつ無事に帰宅したが、

もちろんそのあと渡部のおっさんにこっぴどく怒られた。


しかも依頼料無しとなった・・・。俺のせいじゃないのに。


その日は久々に枕を濡らして眠るのであった。


―翌日―


さて、装備も届いているので今日は朝から合同訓練に参加する。

こんな変態装備を着たくもないし、訓練なんてしたくはないんだけどな・・・。


ただ、訓練するだけで結構な金額のお金がもらえるので仕方ないか・・・。

義理のお父さん、舘さんに結納金を払ったらまた一文無しだ。

少しでも稼がないと・・・。

実感は全くないが、自分だけの生活じゃなくなると思うと稼ぎに対してもっと真剣にならないといけない。


そう思い、気合を入れ変態装備に着替える。


そして鏡を見ない様にして部屋から出る。

丁度、軍用車両が迎えに来てくれているのが見えた。

ただ、なんだか昨日乗った物と違う気がするが・・・。


そう思っていると俺の目の前で止まり、一人の女性が下りてきた。

スラっとした足が見え、風になびく綺麗な金髪、バランスの取れた身体。


そう、ジェシカさんが降りてこちらに向かってきた。

英語で何やら言っているが、なんとなく一緒にゲートに行こう的な感じだ。

流れでそのまま連れて行かれ、車内でも距離が近い為いい匂いがして朝から悶々とした気分になりそうだったが、それを見ているジェシカの部下であろう屈強な男二人がサングラス越しでも分かるぐらい俺を睨めつけているのか圧力が凄くてなんとも言えない5分間だった。


その後、勝手にゲートまで来てしまったので渡辺のおっさんにまた怒られたのは言うまでもない。

しかし、その後ジェシカが直接渡辺のおっさんに謝罪したので収まった。

渡辺のおっさんも美人には弱いようだ。と思ったらまた睨まれた・・・。



「なら、毎朝私が迎えに行こう。どうぜ通り道だし。そのように手配しよう。」

と、勝手に話が進んでしまい。

なぜか毎朝ジェシカさんが迎えに来ることになった。

朝から美人と出勤?移動なので嬉しいんだけど、部下の圧力を何とかして欲しいとは言えない江崎であった。


因みにせっかくならという事で、渡辺のおっさんも一緒に行くことになった。

もちろん俺の隣はジェシカさんだ。


渡辺のおっさんはジェシカさんの屈強な部下に挟まれて座っている。

ざまぁと思ったのが通じたのか、車内の移動中に俺を睨む目が2つ増えたのは必然だった。


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