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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
140/147

ウシ編 第29階層

誤字脱字の訂正ありがとうございます。

更新頑張るんで引き続きご支援よろしくお願いします( ^^) _旦~~

と、いう事で支給された装備を鏡で見てみたら後悔した・・・。


黒パンツはちょっと男用ビキニみたいで尻がまるみえになりそうで嫌だ。

指ぬきグローブは中二病のようで嫌だ。

ブーツもなぜがヒールの様になっていて嫌だ。


全て嫌だ。


見た目がエグい。

十分R指定になりそうなほどの破壊力だ。

またいつもとちょっと方向は違えど確実に同じように言えることは、


一目見て即、秒で危険人物と判断できる身なりという事だ!



俺ってなんなんだ・・・。

もっと普通の冒険者になりたい。


自分の姿を見て後悔と羞恥心とこれからを考え絶望し、小一時間動けなかった。

渡辺のおっさんも察してくれて一人にしてくれた。



その後、合同練習に合流することになる。

渡辺のおっさんと部屋を出ると、車が迎えが来ていた。

どうやら合同練習の場所は少し離れているようで、その少しを移動するためだけにわざわざ迎えに来てくれたようだ。



そんなささやかな気遣いは嬉しいが、

運転手が俺の姿を見て怯えている顔を見せられたらうれしさ以上に傷つくわ!


5分も経たずに目的地に到着した。

どうやら既に始まっているようで、ゲートの周囲には人がいない。

二人でゲートをくぐる。



そこには、木が生い茂る森、小高い丘や山脈も視界に入った。

前回の荒野のダンジョンとは違って自然が豊かだ。

気候は少し肌寒い感じで少し霧が出ている。見晴らしはあまり良いとは言えない。


周囲を見てみると、少し離れた所から戦闘音が聞こえてきた。


渡辺のおっさんと二人で音源の方へと移動する。

なんでおっさん二人なんだ、昨日とは打って変わって現実は厳しいな。

そう思っていると、少し睨まれた気がした。


(たまに勘が鋭くなるから気をつけよう・・・。)


そんな失礼な事を考えつつも先へと進む。


そこでは、冒険者同士での戦闘が繰り広げられていた。

今日の合同訓練は団体戦のようだ。


こちら側に気が付く運営スタッフ

誘導されたが今日の訓練は団体戦の為、参加できず見学だけとなった。

渡辺のおっさんは何やらスタッフと会話してたりするので、俺だけが暇になる。


ぼーっと各国の冒険者達を観察する。


今は日本とアメリカが戦っている。

日本は侍、槍使い、弓使い、将軍、巫女とバランスの取れた和風なチームだ。

アメリカは、戦士、魔法使い、魔法剣士、勇者、僧侶とこちらもバランスが取れておりファンタジーな職業で固められたチームだ。


各国2チームずつ集まっており、残り1チームは休みらしい。

一日交替で訓練をするんだとか、休み過ぎじゃね・・・。と思ったのは俺だけじゃないはず。


ちなみに中国チームはたまに俺をチラチラ見ながら日本対アメリカの戦いを観戦している。

中国チームは矛、弓、棍棒、扇子、剣を持っており物理系中心のチームに見えた。

まあ、実際戦っている所を見ていないから分からないけどね。



そう思っていると、時間制限で戦闘が終わった。

休憩後、次は日本対中国となった。


相変わらず皆にチラチラ見られる。

でも誰も声を掛けない。同じ日本チームですら俺と関わりたくないようだ。

そりゃそうだろう、俺だってこんな見た目の奴なんぞには声を掛けたくない。

でも俺だって冒険者だし人間だ、傷つくんやで。


なれない関西弁で心を誤魔化して、早く渡部のおっさんが戻ってくるのを願うしかない。

そう思い耐える為、じっと静かに待つのであった。


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