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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第28階層

毎回の誤字脱字の訂正ありがとうございます。

お世話になりっぱなしですが、更新頑張ります('ω')ノ

処理落ちした俺は、そのままされるがままジェシカさんとその部下達に拉致され、ダンジョン内に来ている。

まあ、ダンジョン内だとお互いの言葉がなぜか通じるという不思議現象が起きる。

とある研究者曰く旧約聖書の「バベルの塔」以前だから言葉が一つしかないのでは?という一部のネット住民が喜びそうな事を言っていたな。


ダンジョン内と言っても戦う訳はなく、会話の為なのでゲート付近で会話することになった。

屈強な部下たちがせっせとテーブルやら椅子やらを準備しているのがちょっとシュールだった。


直ぐに準備が終わり、会話が始まった。

「急にすまなかった。」

顔を赤らめて謝られた。そんな姿も可愛いなと思ってしまう。

美人って何しても得だよなーとも思ってしまう。


「いえいえ、びっくりしただけなの問題無いです。」

というか、ご褒美でしたのでありがとうございました。と言いたいぐらいだ。

屈強な男たちがめっちゃ俺を睨みつけているのが怖い。そちらに気が行ってしまって会話に集中できないです・・・。


「この前のダンジョンで身を挺して私を守ってくれたと報告を受けた。

 それで無理やりで申し訳なかったのだが、直接お礼が言いたかったんだ。

 ありがとう。」

本当にお礼を言うためだけに来たという感じなので驚いた。

こんなに律儀な人は珍しいなーと少し驚いた。



「ところで、ケンはこれからここのダンジョンの合同練習に参加するのか?」


「一応そういう依頼を受けたんで装備が届き次第参加する。

 多分明日か明後日からかな・・・。」


「なるほど・・・。」

そう言って少し俯きにやりと笑うと、そうか、そうかとつぶやきながら部下に小声で指示を出した。

その部下は驚き、ばつの悪そうな顔をしながらゲートに向かって行った。


その後は普通に世間話をして終わった。

金髪美女と普通に日本語で会話するのが何とも新鮮だった。

目の保養にもなったし、キャバクラに嵌まるおっさんの気持ちを再確認した、そんな日だった。


その後、何事もなく家まで送ってもらい、

連絡先を交換して別れた。



ただ、別れ際に頬にキスをされ、また俺の脳が処理落ちした。

このキスは挨拶なのだろうか、それとも・・・・。



正直文化の違いもあるので勘違いしてしまいそうになる。

そんなことよりも俺にはミレイちゃんという超絶美少女と子供がいるからこんなことして、もしバレたら・・・。


ミレイちゃんの闇の部分が垣間見られそうで恐ろしかった。

なのでキスの事は忘れる事にした。

きっといい夢を見ているんだ・・・、そうこんな状況でモテ期だなんてなんていい夢なんだ。


江崎は久々に良い夢を見ているんだとそう思い眠りにつくのであった。



翌朝


ドアのノックで目が覚める。

「おい、防具が届いたぞ、とりあえず着てみろ。」


手渡されたのは小さなパンツと指ぬきグローブ、そしてブーツ。

全て黒くて艶がある。


なんで、いつもこんなんなんだ・・・。

昨日とは打って変わって非情な現実を突きつけられるのであった。


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