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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第26階層

毎回の誤字脱字の訂正ありがとうございます。

今日はノリノリなので3話目更新いたします。これからも御声援よろしくお願いいたします。

ゲートをくぐり見慣れたいつもの世界へと戻ってきた。

初めての長期攻略、一週間程度だったがいつもの日帰り攻略とは難易度も別格だった。


早く部屋に戻って休みたいな・・・。


「よし、とりあえず俺は報告作業をするから二人は自室に戻ってゆっくり休め。

 明日昼に食堂に集まってくれ。帰国のスケジュールに関しての報告になるはずだ。」


『サーイエッサー』

花山くんも俺同様に疲れていたので、同じようにホッとした表情だった。


渡辺のおっさんがそう言ったので、意気揚々と自室へ移動しようとしたら。

スーツを着た見慣れぬ男がやってきた。

うっすらとこちらをバカにするような表情で近寄ってくる。


「渡辺さん、彼らにその様な時間は必要はありません。

 今からでもすぐに報告してください。国にではなくこの私にね。」


帰還後すぐになんか知らないが、態度のデカい三十歳ぐらいのいけ好かない男。

俺と大して変わらないような年齢の男に根掘り葉掘りダンジョン内での出来事を報告した。


どうやら渡辺のおっさんよりも立場が上のようで、渡辺のおっさんも断れなかったようだ。

にしても本当にムカつく野郎だな。

冒険者という現場で汗水たらして働いている者をバカにしている風に感じ取れた。

そんなイライラするような時間だったが、四時間程度でようやく解放された。


既に夜遅くになっていたため、食堂も閉まっており夕食も食べれずじまいで自室へと戻るのであった。



折角、ダンジョン攻略を終えて良い気持ちだったのに、最後の最後で嫌な思いをさせられた。

ただ、ベットに横になると疲れが溜まっていたようでシャワーもせずにそのまま寝てしまうのであった。



翌日の昼、睡魔よりも空腹が勝り、ようやく目が覚めた。

と言っても、部屋には食べるものが無いのでシャワーを浴び昼食を食べに食堂へと向かう。


既に皆が集まって、賑やかに話していた。


「おい、江崎遅いぞ。」

言葉の割には嬉しそうに話す渡辺のおっさん。

そうだそうだとふざけて騒いでいる蓮池さんと島野さん、二人とも俺らよりも早めに無事に戻ってきていたので心配していたみたいだ。


まずはという事で、渡辺のおっさんから今の状況を色々と聞いた。


アメリカチームは実質解体されているようで既にいなかった。

金髪美女の隊長は病院へ搬送され既に治療も終わり、ほとんど回復しているらしい。

どうやらダンジョンアイテムと回復魔法を使用して短時間で回復させたらしい。



それとどうも、隊長さんが俺に直々にお礼が言いたいとの事で後日連絡するからそれまでは帰国しないようにと・・・。まあ、嫌なら帰っても構わないみたいだけど折角だから会う事にした。


襲ってきた中国チームは到着後都合の良い説明をして、早々に帰国したみたいだ。

渡辺のおっさんが中国チームの行動を報告したが、証拠が無い為、泣き寝入りするしかないようだ。

国としてはお互いに大事にしたくないのだろう。



で、渡辺のおっさんと俺以外のメンバーは明後日のフライトで帰国。

渡辺のおっさんと俺は、別のダンジョンに向かうことになった。


国の選りすぐりの精鋭がもう一つのダンジョンで合同訓練をやっているのでそれと合流することになった。

今回の報酬はきちんと支払われるのと、俺には追加で報酬が加わるという事、国からの指令で断りにくいということで渋々次のダンジョンに向かう準備をする。


因みに、蓮池さん、島野さんは速攻で観光しに行き、花山くんは自室で休んでいる。

明日はフライトなのでそのまま皆とお別れになった。


島野くんとは連絡先を交換して別れた。

まあ、自由な時間があってもこの石仮面が外れない限り外に出られないしな・・・。

そんな事を思いつつ部屋に戻り久々にベットでゴロゴロして惰眠をむさぼるのであった。


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