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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第22階層

短めで申し訳ありません。

それと毎回の誤字脱字の訂正ありがとうございます!!

「よし、少し長めの休憩してからボス部屋へ向かって移動する。」

前日のアメリカチームの裏切り者との戦闘に続き、今日は中国チームとの戦闘を切り抜けた日本チームの男三名。


その中の一人、隊長の渡部が皆に声を掛ける。

(きびしいな・・・。花山も片腕を無くして何故か調子が良くなっているが、長期戦は無理だ。私も先ほどの戦闘で体力を消耗してしまった。江崎は・・・、見ないでおこう。)


身体にはまだ疲労が残っている。

ダンジョンの攻略に加えてアメリカ、中国チームとの戦闘で今回の探索では本調子が出ないだろう。


(危なかった・・・。)

俺もいくつかの修羅場を切り抜けてきた経験があったが今回もその一つに加わるだろう。

前日にギフト「変身」を使ってしまったのが痛かった。

「変身」は一度使うと24時間経過しないと次に「変身」を使う事が出来ない。


今日はまだ22時間しか経過していなかった為使用することが出来なかった。


花山は地面にへたり込んで疲労困憊といった様子だ。

そんな花山に水やら携帯食を手渡している江崎。


此奴の体力はどうなっているんだ。

そもそも江崎は一人で三人を相手取っていた。しかもレベルも相手三人全員が上のハズ。

うっすらと身体が光っているようにも見えたし、帰還したら調べてみるか。


しかし、攻略を進めるのか帰還するのか厳しい状況だ。

食料も残り僅か、帰還するにしても時間がかかる。


第一に国からの命令でどこよりも早く攻略せよと、人命よりも結果を残せと言われている。

だから、日本チームにはステータスや職業が優秀な人材で微妙に問題を抱えている冒険者が集められていた。

まあ、俺からしたら他の二国の元犯罪者や裏社会の住民に比べればこいつ等なんて優等生と言っても良いレベルだ。


それでも国にとってはこいつらは、手元でいつ爆発するか分からない爆弾みたいなものなのだろうか・・・。

俺の様に上司の命令違反をする奴らは・・・。


少し後ろ向きな考えになりそうになったので、携帯食料を水で流し込み気合を入れなおす。

まだ無理だと決まったわけではない、とりあえずはボスの部屋までの地図だけでも完成させるか・・・。


気合をいれて二人に指示をだす。



『サーイエッサー』

裸の男と片腕の青年の返事を聞き、皆で生きて帰ろう、少なくともこいつ等だけでもと決心し先頭を歩く。


そして、しっかりとした足取りで三人はさらに奥へと進むのであった。


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