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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第19階層

誤字脱字の訂正毎回ありがとうございます。

頑張りますので応援よろしくお願いします('ω')ノ

「とりあえず今日はココで休憩するか・・・。」

渡部のおっさんの指示で今日の探索はとりあえず終わった。


島野さんがいないのでテントも無く、床にマットを引いて休憩する。

とりあえず、ランタンに光を灯し簡単な食事で済ます。


なんとも味気ないが、食べられるだけマシだろう。


私は食事を終え、渡部のおっさんと見張りを交代する。

なんだろう、疲れをまったく感じない、身体中に力が漲ってくる。それに常に頭も冴えている。


その日は、皆が起きるまで私が番をすることになったが、次の日も体調が崩れる事も疲労する事も無かった。


順調にボスの所まで探索を進めてきた。


2日目にしてボスの部屋と思われる前までやってきた。

一つ問題があるとするならば、ボス部屋の前には中国チームが陣取っている事だった。


「これはこれは日本の皆様、こんにちわ。」

笑顔で挨拶をする中国チームの隊長。アジアンビューティーな感じでこれもジャンルは違えど美女の内に入るだろう。


私の全裸の姿を見ても動揺さえしていない。


「少し力を貸してもらえないでしょうか?」

平然とそんな話を持ちかけてきた。



「とりあえず話を聞こう。どういう条件だ?」

交渉は渡部のおっさんに任せて私と花山くんが中国チームも含めて周囲の警戒に当たる。



どうも中国チームの様子がおかしい、美人な隊長以外は皆顔色が悪く顔に札が付いている。

顔が少し下を向いているせいかよく分からないが何とも言えない雰囲気だ。

私の股間もなにかを感じ取って時折びくりと動く。



「とりあえず一回死んで、私の人形になってください。簡単でしょう?」


ニタリと口が吊り上がり、おぞましい笑顔になる。

その刹那中国グループが一斉に襲い掛かってきた。


人数的にも不利だが、黙って死んでやる義理も無い。

私は単独で襲い掛かってきた数人を引き付けるように突っ込む。


私の作戦が功を奏し、3人の中国チームと対面する。

棍棒を持ったチョビ髭のおっさん、昔見たラーメン〇ンにそっくりだ。

半裸で無駄な筋肉もそぎ落としたような引き締まった身体の見るからに武闘家のような男。

そして、中国チームの隊長、チャイナドレスを着こんだ美女。

だがさっき見たおぞましい笑顔と気迫がすさまじい。


ちらり渡部のおっさんと花山くんの方を見ると、白髪の爺と優男を相手に戦闘が始まっていた。

接近戦は花山くんと白髪の爺、それを補佐する形で渡部のおっさんと優男といった具合だ。


「よそ見をしていて大丈夫ですか?」

どうもかなり余裕たっぷりな様子でこちらを観察している。


「ダンジョン内を全裸で歩くなんて変態ですね。さすが変態島国日本、興味深いです。ぜひこれも人形にしたいですね。良い見せしめになるでしょう。では、お前たちヤレ。」



両脇から、棍棒使いと武闘家が突っ込んでくる。


なんだろうこの落ち着きは、命のやり取りをしているはずなのに、相手の動きがしっかり見てとれる。

まず武闘家の拳を敢えて私の拳で迎え撃つ。

相手の腕が吹き飛ぶが、まったく怯む様子もなく返しで私の腹に貫手(ぬきて)を繰り出す。


避けずに相手の顔面へ反対の拳を振るう。


相手の貫手が私の腹にめり込み激痛が走るが、私の拳も武闘家の顔面にめり込み頭部を跡形もなく吹き飛ばした。


その後ろでは棍棒使いが私へ攻撃を仕掛けている。

まだ十分避けられる距離だ、足を動かそうとしたが何故かもつれる。


くっ、まさか武闘家の貫手(ぬきて)には毒が仕込まれていたのか・・・。

漫画でしか読んだことなかったが毒手だろうか、致命傷にはなっていないが身体が動かない・・・。



避ける事が出来ず、棍棒が私の胸に突き刺さる。

皮膚を突き破り、肉体を貫通した。


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