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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第15階層

誤字脱字の訂正ありがとうございます。あと、アクセスありがとうございます。

珍しく連日更新しています。応援お願いします<(`^´)>

飛び散る火花と金属と金属がぶつかり合う音が鳴り響く。


ジョージへとチェーンソーを振り落とすブッチャー。

ブッチャーは身長2mほどで体格も良い、ホッケーマスクをしており表情は分からない。

ただ、見た目の巨体な割には動きが速い。


ジョージが切りかかるがチェーンソーで受け止められてしまう。


少しのダメージではまったく怯まない。

彼が持っているギフトで「痛覚無効」を持っており、たとえ致命傷を受けても動きが鈍る事がない。死ぬまで通常通り身体を動かす事が出来るらしい。


花山くんはどうにか戦闘に参加しようとするが二人の気迫に気負いしてタイミングが合わないでいる。

例え襲ってきたとはいえ相手は人だ、人間だ。そう思ってしまうと思う様に身体が動かなかった。


ただ、花山が迷っている間にも戦闘は続いている。

ジョージは両手に持ったアーミーナイフを器用に使いチェーンソーを受け流したり切り替えしたりしている。


全身の関節が柔らかいのか、普通ではありえないような方向に身体を曲げ攻撃を躱し、カウンターを入れる。トリッキーな動きでブッチャーを翻弄している。


ブッチャーはジョージを短時間では仕留めきれないと判断して、動きが悪い日本チームの1人花山をターゲットに切り替え襲い掛かる。


急にジョージから花山へと攻撃対象を変えた事で、花山の対応が遅れた。

ブッチャーは花山へと突進するように向かう。


ジョージが果敢に切りかかるが、予想されていたのか逆に反撃を食らってしまい吹き飛ばされる。


様子を見るしかできない花山のすぐそばまでブッチャーが近づいてくる。

振り上げられるチェーンソー、激しい機械音がどれだけ近くにいるのかを音でも認識させられる。


そして、振り下されるチェーンソー



もう避けれない、花山自身もそう思った。



血飛沫が飛び、



腕が宙に舞った。



その腕は色白な少し細くて華奢な腕。




花山の腕がくるくると空中で回転している。



避けきれず腕を切り落とされ、痛みをこらえるように下に伏せている花山。

だが、ギリギリで即死を免れた。



僕はまだ戦える。とポツリとつぶやく、自分に言い聞かせるように。。。


そんな強がりを聞いていたのかブッチャーは片腕を切り落としたことで、ホッケーマスクの下で歯をむき出しに笑みを浮かべている。



ただ、言葉と同様に花山は片腕を無くしても、片手では刀をしっかりと握っていた。

心はまだ折れていない。


ブッチャーも花山の息の根を止めるベく、一息あけることなく切りかかる。


チェーンソーで花山を薙ぎ払うブッチャー。

花山は腰をさらに低くし、ブッチャーの攻撃を避け懐に入り込む。

懐に入った花山は刀を振りぬく。


懐に入った花山に向かって、ブッチャーが体当たりで吹き飛ばそうと一歩を踏み出す。



ブッチャーの巨体が花山の横を通り抜けどさりとその場に崩れる。

花山も刀を振りぬいたまま動けず、その後ゆっくりと倒れた。



少し遅れて、花山の腕とブッチャーの頭部が地面に落ちる。



花山は片腕を切り落とされたが、レベル差を跳ね返し恐怖に打ち勝った。


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