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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第13階層

毎回読んで頂きありがとうございます。もちろん誤字脱字の訂正ありがとうございます。

珍しく連続更新です。 褒めてください!

ダンジョン遺跡攻略 二日目



顔のすぐ横から風を切る音を肌で感じ、地面に斧が轟音と共に食い込む。

その風圧で髪の毛がなびく。


ミノタウロスの一撃を避け、懐に入り下から押し上げるように拳を腹に叩き込む。


ミノタウロスのくの字に曲がり巨体が宙に浮く。口からは紫色の血を吐き地面に倒れ込みゆっくりと光の粒子に変わる。


光に粒子に変わったのを確認して花山くんの援護に向かう。

既に血でボロボロになっているミノタウロスだったが、まだ動きは鈍っておらず斧を振り回している。

ミノタウロスは花山くんに切りかかっているので、俺にはまだ気が付いていないようで側面から近づき横腹に拳を叩き込む。

まったく俺を認識していなかったのかガラ空きの横腹に俺の拳がめり込む。


その勢いのまま横に吹き飛び、ダンジョン内の壁まで吹っ飛びめり込んだ。

壁にめり込んだまま動かなくなり、そのまま光の粒子になっていく。



「片付いたか・・・。」

渡部のおっさんにも少し浮かない顔をしつつも皆で小休憩を行う。


二日目はまだ二時間ほどしか探索してないが既に三回の戦闘を行い10体以上のミノタウロスと戦っている。どうも奥に進めば進むほどモンスターと頻繁に出会うようだ。


他のダンジョンでもそのような場合が多いので、この遺跡のダンジョンも例に漏れず同じらしい。


長めの休憩をしつつ少し戦い方を変えようと渡部のおっさんから指示が出た。

持久戦になるので島野さん、蓮池さん、花山くんは少し控えめにするよう指示がでた。戦闘は俺と渡部のおっさんが軸に行うとの事で、あれ俺の扱い少し雑じゃない?と思ったが体力だけには自身があったので了承する。

花山くんは少し浮かない顔をしていたが、今の状況と自分の体力を考えると妥当と思ったのかしぶしぶといった顔で了承してくれた。


その後の二日目の探査も特に問題無く初日より攻略速度は落ちるが順調に奥へと進んでいった。



問題が起きたのは三日目だ。


この日も朝から探索を始めたが、モンスターとの遭遇率も高くなり、ミノタウロスの身体も大きくなった様に感じる。


三日目にもなると俺と渡部のおっさん以外のメンバーの疲労も少しずつ見え始めている。

長期間慣れない環境ではゆっくり休むこともできないし、安全の確保されていない場所では常にストレスを感じるのが通常だ。


島野さん、蓮池さんからの支援は初日に比べると少なくなってきているし、花山くんもいつもより少し動きが鈍い気がする。

しかし、渡部のおっさんはいつもと変わらない様子で俺をサポートしてくれるのがありがたい。


俺も出来るだけ早く倒せるよう工夫しないと気を引き締める。

今までは安全を見てミノタウロスの攻撃を避けてから攻撃していたが、攻撃される前に倒す必要があるのかもしれない、いつまでも同じ戦い方をしていては成長しないので今度からは先手必勝で・・・。

俺はそんな事を考えつつ皆で休憩していた。


すると・・・。


「(何か)・・・|がこちらに来るぞ、準備しろ。」

渡部のおっさんの一言で皆が戦闘態勢に入る。



足音が聞こえる。奥から何かが走ってくる。


ミノタウロスのような間隔の大きな足音ではないようだ、どうやら人のようだ。



ただ、俺らの前に現れたのは人であったが、普通ではなかった。

全身黒のレザーに包まれ、口には猿轡でヒューヒュー言っている謎の変態男。

腕には顔色の悪い金髪美女を抱えていた。


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