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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第10階層

自分で言うのもなんですが、頑張っています。


ふと、目を開ける。

ベットの上に転がりそのまま気を失ったようだ。


いつもの独房部屋ではなく、見渡す限り白い世界だ。

少し前のちょっと嫌な思い出が脳裏に浮かんだ。


俺はいつ、自室へ戻ってきたのだろうか。

いつの間にか寝ていたのか分からないけど、俺の部屋ではないみたいだ。


身体も思うように動かない。

夢だとは思うが、夢にしては感覚がはっきりしている。



ふと、一匹の白いヘビがこちらを見ているに気が付いた。

ゆっくりと近づいてくる、逃げようと思ったがやはり身体が動かない。

ただ、神々しい雰囲気のせいか怖くはなかったので動こうとすることを止めた。



丁度、ヘビの姿、目までもはっきり見える距離で止まる。



不思議な目の色をしているなーとか、綺麗な白色だなーと、ぼーっと眺めて油断した。



ヒュッ と俺の胸あたりに飛び掛かってきた、俺は動けずそのままヘビが俺の身体に入り込んだ。



はっ 起き上がり自分の身体をぺたぺたと触る。

途中までは、不思議な感じだったかが、最後の最後で気持ちの悪い夢だった。

身体の中にヘビが入り込んで、自分の中に溶け込んだような・・・。へんな感じた。



ふぅと、気持ちを落ち着かせるため、シャワーを浴びるか・・・。



シャワーを浴び終えて、時計を見ると既に昼を回っていた。

どこかへ行こうか迷って扉を開けると、誰かが気を使ってくれたようで部屋の前に食事が置いてあった。


多分、鬼軍曹か花山君あたりだろうか・・・、メモ書きで自主練するなら訓練所に来るように書いてあった。

このメモを読むと堅苦しい感じの文章と達筆な文字から察するにきっと鬼軍曹だろう。

まったく需要のないツンデレだけど、折角なので鬼軍曹のデレに付き合ってやるか。


どうせ、こんな邪悪な石仮面を付けて施設外をやすやすと出歩けないしからな・・・。


メモに書かれていた開始時間は既に過ぎていたので、昼食のサンドイッチを食べながら向かうことにした。



宿泊施設を出ると、すぐそばに大きなジムがあった。

ジムと言っても筋力トレーニングが出来る設備が整っているわけではなく、単純な箱部屋だった。

窓が全開になっているせいか、中からぶつかり合う音が聞こえる。



中に入ると、鬼軍曹と花山君が木刀で模擬戦を行っていた。

お互い支給された装備ではなく、動きやすい恰好で模擬戦をしていた。


レベルによる身体能力の差もあるかもしれないが、やはり鬼軍曹の方が強い。

花山君のダメなところを指摘しながら、余裕をもって模擬戦をしていた。


花山君は既に額に汗を浮かべており、息も少し上がっている。


鬼軍曹はポロシャツとジャージでいかにも体育の先生のような恰好で、花山君はジャージ姿だったので、分からない人が見たら完全に先生と生徒のように見える。



そんな事を考えながら、ぼーっと眺めていた。

俺が見てから一時間ほど経過すると、一旦二人の模擬戦が終わり何やら細かいアドバイスをしているようだった。


花山君は息を整えつつきゅけいとなり、次に俺と鬼軍曹とで模擬戦をすることになった。


「レベルも身体能力も俺の方が上だ。気兼ねなくかかってこい。特に江崎はチームの中で一番レベルが低いから遠慮は要らんぞ。」



なっ、そこそこレベルも上げていたのに、まさかこのチームで一番レベルが低かったなんて・・・。


そんな衝撃的な事実を告げられたが、数回の深呼吸で気を持ち直して鬼軍曹と模擬戦を行う。

鬼軍曹も俺に合わせて無手で対応しれくれるようだ。流石軍人だ、戦闘技術は大抵なんでも行えてしまうようだ。


遠慮は要らないという事で、鬼軍曹には悪いが今までの恨み辛みを込めて力いっぱいやらせてもらう!!



俺は勢いよく襲い掛かった。




―2時間後―




俺はボロ雑巾のように横たわってその日を終えた・・・。



いくらレベルの差もあると、いくら戦闘技術の差があると言ってもここまで一方的にボコボコにされるとは思わなかった。


しかも、なぜか毎週強制参加になった。


自主練じゃないじゃないか!パワハラだ!暴力反対!と叫びたかったが、その気力さえ出すことが出来ず、鬼軍曹、花山君との自主練が終わった。


最終的には花山君も俺ほどではないけれどボコボコにされ、二人して鬼軍曹の愚痴を言い合えたのが少しは救いだったが、俺はその日枕を濡らさずに眠る事は出来なかった・・・。


もう二度と自主練なんてするもんか!次回以降二度と行くもんか!

ダンジョン攻略終わらせて早く日本へ帰りたいよ・・・。


そんな、江崎とは対照的に


ついついやり過ぎてしまったな・・。

独り言の言葉では後悔しているが、その顔は少しすっきりしていた渡辺。


もっと強くなれる。

拳を強く握り今日の手ごたえを言われた内容を忘れないよう、思い返し決意を新たにする花山。


買い物と観光を終えた蓮井と島野は明日に向けて英気を養っていた。

そんな、各々の休日は過ぎていくのであった。


ランキングっておいしいんですか?


らんきんぐにくじけず頑張りますので今後も応援よろしくお願いします。

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