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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第6階層

更新頑張ってます。(ほめてください。)。

毎回の誤字脱字の訂正あります。(ちょっと期待しててごめんなさい・・・。)

「今日もダンジョン攻略かぁ~」

背伸びをしながら部屋から出てくる一人の少女、島野 那奈(しまのなな


彼女が冒険者になったのは、家の家計を助ける為。

幼い弟が二人いる。まだまだ食べ盛りが始まったばかり、食費だけでもいいからお金が必要だった。

そんな時、適性検査の結果が良かった時は喜んだ。


研修時には大学生グループと一緒にチームを組んでアルバイト感覚で攻略を行い、そこそこの成果を数カ月程度は出すことが出来た。

母親だけは冒険者の「危険な仕事」という事で良い顔はしていなかったが、弟達の笑顔に根負けして最後にはしぶしぶ了承してくれた。


ただ、そんな期間も長続きしなかった。

同じチームの大学生は少しずつだが、お金を掛けてレベルアップを行っていた。

しかし、島野はお金は全て家族の為に使っていたため、自身のレベルアップはほとんど行っていなかった。

大学生達のレベルが上がるにつれて、レベルの差、能力の差が大きくなりほとんど役に立てないようになっていった。

その為、チームでの肩身が狭くなり、居心地が悪くなっていくのは必然だった。


最後には、ダンジョン攻略に呼ばれなくなりそのまま自然とチームを抜ける事になった。



ダンジョン攻略での収入がなくなると一人で働きに出ている母の手助けが出来ない・・・。

1人でのダンジョン攻略も行っていたが、人数的にも自分の職業的にも効率が悪かった。


途方に暮れながら家路につく、自分の部屋に入り着替えをしようとふと気が付くとポケットには見知らぬ財布が何個も入っていた。


数秒理解できなかった。

男物、女物と大小様々な財布が何個と落ちた・・・。


まさかとは思ったが、気が付かない内にすれ違った人たちの財布を抜き取っていたようだ。

ステータスの確認も殆どしていなったので、自分の「怪盗」という職業自体きちんと把握していないかった。



その後、急いでギルド職員に相談して、すぐに持ち主に返したのでお咎めなしとなった。

ギルドから「怪盗」の特殊なスキルが自動で発動していたのだろうというと推測した事で島の事態に罪はないという擁護もあったのも職員経由で聞いた。


「怪盗」という職業やスキルについては、ギルドの協力もあって「研究」という形で色々と調べてもらえた。

その成果もあって、自分でもなんとなくだが自分の職業の「怪盗」を理解することが出来た。


モンスターや罠の索敵、回避能力が非常に高く、変装・擬態・奪取の特殊スキル。

反面では戦闘能力はかなり低く、一人でのダンジョン攻略はかなり厳しいという事だった。


自分の職業が分かったところで、今の状況は改善する訳では無かった。

途方に暮れていると今回のアメリカ遠征をギルド職員に勧められ、藁にも縋る気持ちで参加を決めた。



家族や友達と離れるのは心細かったが、このダンジョン攻略を無事に完了すれば莫大なお金が手に入る事を知ってしまった以上断れなかった。


これさえ無事終われば…、そうすれば、家族や友達とまた一緒に生活ができる。


母は危険な目にあってまでお金は要らないと言ってくれたが、その母を楽にさせてあげたかった、弟達にもお腹いっぱいご飯を食べさせたかった。


強い気持ちと大きな希望を持って今回のダンジョン攻略に臨んだ。



一昨日は顔合わせで、渡辺さんは顔が、江崎さんは目が怖かったけど、話せば良い人達でちょっと安心した。それよりも蓮池さんという綺麗なお姉さんがいてびっくりしたし、他にも女性冒険者がいて心図強かった。

もう一人の冒険者の花山さんは歳は近いけど、無口なのでよく分からない、

でもまあ変な目で見てくるような人ではなかったので人畜無害?的な人という事にした。。。



昨日は初めてのダンジョン攻略だった。

簡単に自己紹介をして、



モンスターの索敵とアイテム回収しかできなかったけど、皆から感謝された。

なんだか居心地の良かった、初めてのチームでの初めてのダンジョン攻略の時を思い出した。


このチームでなら、また頑張れそうだ。


そう気持ちを強く持って、少女はダンジョン攻略へと向かうのだった。


気持ちが続く限り更新頑張ります!

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