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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ウシ編 第1階層

これまでのおさらい


脱サラをして冒険者となった主人公 江崎 拳 (えざきけん

ギフト 「露出」スキルを持ってい残念な冒険者。

ほぼ全裸で冒険に出かけることで、仲間も出来ず孤独に冒険をし続ける強靭な体と偶に傷つくちょっと繊細な精神を持ち合わせた男。


研修から今まででも数々のダンジョンを制覇し、強敵を物理的に粉砕してきた。



お金のため、美麗ちゃんとお腹の子供のため、義理父からの「試練」という事で海外のダンジョン攻略に挑むことになった。

外の風を切る音が良く聞こえる。機内が静かだから気になるのだろうか。

ゆらゆらと揺れる機内、シートベルト・・・、というか拘束具をしっかりしているおかげで不安はない。

むしろ機体そのものに括り付けられているので身動きすらできない。


少し肌寒いが支給してもらったオレンジ色の服というかツナギを着ているのでなかなか暖かい。

そして、拘束具がしっかりしているのか気持ち暖かい。気分と乗り心地は最悪だけどな。


政府の方針だかなんか知らないが、「冒険者」は国外移動時には一般の飛行機は乗れないらしい。

厳密に言うと、「個人」での国外への移動を禁止していると聞いていた。


その為、通常の国際空港からの移動ではなく、空軍基地からとある場所に移動するらしい。

素手だとしても冒険者が暴れたら大変なことになるから仕方ないのかもしれない。


因みに他の冒険者もこの軍用機に乗っているらしいが、俺だけオレンジ色のツナギを着させられて、トイレに行く時だけは外してくれる。見張り付きなのでまったく胃が休まらないのは流石にシンドイ・・・。



なんで、俺だけ特別待遇なのだろうか・・・。

心当たりがないんだが。



というか、美麗ちゃんのそばに居たかったな、俺の唯一の心のオアシス。

ちょっと闇な所もあるけど、許せる範囲かな。


急に結婚だの、子供だので衝撃の連続で海外にいきなり飛ばされるなんて・・・。




泣きたくなる衝動を抑えて10時間にも及ぶフライトにひたすら耐えるしかなかった。



を終え、ようやく目的地に到着した。

他の冒険者は既に降りており、俺だけ屈強な男に連れられて個別の部屋に向かっていく。


どうも俺のような危険な冒険者は普通とは違う部屋に通されるような。


屈強な男二人から可哀そうな奴を見る目で見られながらの移動に耐えつつようやく俺の部屋に通された。



見通しの良い廊下に小部屋がずらっと並んでいる。


金属製の分厚いドア、灰色の壁、小さな窓には屈強な鉄格子。

一部屋にベット、トイレ、照明、机と椅子があるだけだった。



そう、俗に言う独房だね。しかも中々厳重な感じの。

まあ、小奇麗にはされているから良いのかな・・とよく分からん感想を抱きつつ。

その部屋(独房)に押し込まれた。



数少ない荷物を置いて、ベットに腰を掛ける。思ったよりもベットの質感も良い感じだ。

身に覚えのない罪を思い出そうとしたが思い出せない。


ちょっと思い出せるのは勇者を殴ったぐらいか・・・。

時間になるまでここで待機らしいから、とりあえずベットに横になる。


流石に10時間の拘束フライトはしんどかったな・・・。

長旅の疲れを癒すため、これからの冒険に向けて眠りについた。


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[一言] 迷惑防止条例違反はここまでされるのか……
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