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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ヘビ編 第11階層

久々の更新です。


「キャーーーー、モンスターーーー!」

「おい、ゲートからモンスターが湧いてきたぞッ!!股間がアナコンダの新種だ!」



ダンジョンの外でも騒がしい。



「私はモンスターではない、紳士(へんたい)だ。」



「キャーーーー変態!!」


「おい、話せる新種の股間がアナコンダののモンスターだ!」


「私は変態でもモンスターではない! 紳士(へんたい)だ。」


逃げ惑う女冒険者。

一部困惑した男の冒険者がようやく理解したようで少しずつだが静かになっていく。


「そ、そうか、すまないとりあえず服を着てくれないか?その女性はこちらで介抱するから・・・。」




「そうか、なら頼む。」

見ず知らずの冒険者にリンさんを任すのは忍びないが、全裸の私が介抱するよりマシだろう。


いや、このまま帰るのもダメだ。

私はやりきらなければ。


私はピュア(ぜんら)のまま再度ダンジョンへ挑む。


今日でこのダンジョン攻略を終わらせて見せる。

この滾る体力(こかん)が今ならイケると、そう私に問いかけるようピクリと動く。


行くか・・・。



最下層に向けて走る。

途中で出会ったモンスターは無視して、最下層に居る階層主(ボス)目掛けて走る。




*****


気が付くと、階層主(ボス)への階段を見つけた。

さて、行くか。



私はピュア(ぜんら)のまま階層主(ボス)へと挑む。



階段を降りる。

階段だけでも結構長かった。



階段を降り切った先に現れたのは大蛇だ。

頭が8つ、ヤマタノオロチのような外見。大きさも見上げるほど大きい。



迷っている時間はない。



真っ直ぐ、ヤマタノオロチへ向かって走る。

あちらも私に気が付いたのか、こちらに向けて炎や毒ガスを吐く。


身体中が熱い、しかし焼けた肉が瞬時に再生して回復する。

視界が炎で見えない。ただただ、真っ直ぐ走る。



数秒だろうか、実体験では何時間にも及ぶ炎をかいくぐり、ヤマタノオロチまでたどり着く。

1つの頭が大きな口を広げ私に向かってくる。



拳を固め、正面から迷わず、拳を振りぬく。


拳が当たった瞬間に頭一つが血肉をまき散らして吹き飛んだ。


今度は、左右から襲い掛かってくる。

後ろにバックステップして避け、目の前にある首元目掛けてまた拳を振りぬく。


今度は二本の首を吹き飛ばし、頭が二つ空を舞って地面に落ちる。



一息つく間に前後ろ左右の四方から一気に4つの頭が私に向かってくる。


前に突っ込み、前方からくる頭を蹴り飛ばす。

その後、後ろから来た頭には裏拳をして木端微塵にした。


残る頭は3つかと思ったら、4つあった。

凄い再生能力だな。1つは既に完治している。


なら、胴体を吹き飛ばす。


胴体に向かって走る。



向かってくる頭を避け、ヤマタノオロチの胴体までたどり着いた。

既に頭は8つになって全て完治したようだ。


ただ、関係ない。

私の渾身の一撃で終わらせてやる。


拳を固め、身体を捻る。

気合を溜め、声を上げる。



「ウォォォーーーーーー」



拳を振りぬく。


拳がヤマタノオロチの身体にめり込み、足が地面にめり込む。

そのまま上に振りぬくとヤマタノオロチの巨体が地面から浮き空中で血肉をまき散らしながら吹き飛んだ。



「きたねぇ花火だ・・・。」



終わった。

血肉の雨が降る中、一際綺麗に光る大きな魔石を拾う。

安定のヘビ革はもちろん、使い方も分からないようなドロップアイテムを拾い。


ダンジョンの外へ出れるゲートが開き、そのゲートを通りダンジョンの外へ出るのだった。

これでこのダンジョンでのモンスターの出現は当分落ち着くだろう。



ミレイちゃんのお父さんの依頼もこれで終わったようなものだ。

後は婚約を破棄すれば、無事に終わるだけの簡単な依頼となった。


ダンジョンの外へ出る。


「キャーーーー」

「おい、モンスターが湧いてきたぞッ!!股間がツチノコの新種だ!」


ダンジョンの外はまた騒がしい。



「私はモンスターではない、紳士(へんたい)だ。無事に階層主(ボス)を倒した。」



「キャーーーー変態!!」

「そ、そうか、すまないとりあえず服を着てくれないか?それからギルドへ連絡しよう・・・。」


無事にダンジョン攻略を終えたのは良かった。ドロップアイテムもきっといい値段になるだろう・・・。



ただ、ミレイちゃんの事を考えると少し足取りは重たかった。


間が空き申し訳ありません。また読んでもらえれば幸いです。

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