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脱サラリーマンの冒険記  作者: 団子 虫
第三章 イノシシ編
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ヘビ編 第3階層

毎度、読んでいだたきありがとうございます。

また、誤字脱字の訂正も毎回毎回ありがとうございます、非常に助かります。



あっさりと第4階層か、

ダンジョン内の見た目は第3階層との違いは沼があるのと、微妙に地面がぬかるんでいる程度のようだ。

若干足が沈むので走りにくい、沼も身体に悪そうな色をしており見た目からして近づかない方が良いだろう。



さて、早くモンスターを倒さないと今日の宿代も厳しい。

何処だ、何処にいるんだ、必死になって気配を探しながら歩き回る。


小一時間探すが、どこだ・・・、モンスターが見つけられない。



見つけたのは第5階層への階段だ。

こうなったら進むしかないか・・・。



第5階層も見た目は第4階層と同じだ。

しかし、このダンジョンはあまりモンスターがいないな。



個人的にはウヨウヨいるイメージだったんだが。



歩き回って見つけたのはまた階段。



勢いのまま第6階層に進む。

しかし、見つけたのは鎧を着こんだ冒険者だった。

ヘビ型モンスターと戦闘していた。はじめて見たものよりも一回り大きく見える。

簡単に人を丸呑みできそうなほど大きな口を開けて威嚇している。


顔を突き出して紫色の霧を吹きだす。


鎧の冒険者は軽々と霧を避けて手から炎を出しヘビ型モンスターへと放つ。

ヘビ型モンスターに当たり怯んだ隙をついて接近、首を両断した。


流れるような戦闘だった。

剣と魔法を使って、鎧を着こんでまさにゲームで出てくるような勇者だった。

ドロップアイテムを拾い、こちらに気が付いたのか魔法を放ってきた。


距離もあったので易々と避けつつもいきなりの挨拶だな。

「俺も冒険者だ、モンスターじゃない」


大声で弁明すると、2発目の魔法は来なかった。

火の魔法は幾度となく焼かれたことがあるので、最近では少しトラウマになりつつある。


スタスタと歩いて向かってくる冒険者、顔はちょっとチャラい系だ。体は鎧を着ているので分からないが、体格は普通、身長も170から180㎝程度だろう。

「あー、冒険者だったんだ。そんな見た目だとモンスターだと思うでしょ普通。これから気をつけてよ。モンスターじゃなくても変態だよそれ。」


まったく悪びれた様子もなく、逆に注意された。


くっ、否定できない自分も居る。しかし、初対面で攻撃してきてなんて失礼な奴だ。

俺の事情(露出スキル)も知らないでとイラついたが、大人の対応で流す。



「申し訳なかった、これからは近づかないようにするよ。」


「あぁ、分かればいいよ。じゃもう会わないと思うけど」

特に気にする感じも無くどこかに歩いていった


ここもあまりモンスターがいない。

もしかしてここらの階層はムカつくアイツがモンスターを狩っていったのか・・・。


分からないが、俺は俺の出来る事をするだけだ。

モンスターを探しにまた歩き出した。


30分ほど歩いてもモンスターを見つけられない。

見つけたのは次の階層への階段だ仕方なく第6階層へ向かう。



そろそろ最終階層まで行ってしまうので帰りを考えるとここら辺が限界だ。


ようやくウヨウヨとしている物体を見つけたと思ったら、ウネウネとした大きな塊だった。

なんだこれは…確認しようと近づく、背中がぞわぞわしてくる。

大小さまざまで色もカラフルなヘビ型モンスターが集団で絡まりあっている。


やっと見つけたモンスターが集団行動しているとは、不運を嘆くしかないな。

ここは、もう帰るしかないか。夕ご飯は抜きで格安ホテルにでも泊まるしかない。



気づかれないようにゆっくり後ろに下がる。

急に火の玉が飛んできてヘビ型モンスターの塊にぶつかる。ダメージは無かったようでこちらに顔を向けるモンスターの群れ。


飛んできた方向を見ると人影が見えたが、誰かは確認できなかった。

しかし、この魔法はさっきの男が使っていたものに近いし、ここらへんで出会った冒険者はあいつだけだ、誰であろうと一発ぶん殴らないと気が済まない。

いくらダンジョン内での冒険者同士の戦闘は禁止されていないとはいえ許せない。


追いかけようと魔法を打った奴がいる方へ走り出す。


直ぐ後ろにはヘビ型モンスターの群れが追いかけてくる。俺よりも若干早いようで徐々にズルズルと地を這っている音が大きくなってきている。


魔法を打った奴の顔が見えた。やはりムカつくアイツだった。

しかし、徐々にそいつが光に包まれると居なくなってしまった。


魔法かアイテムでダンジョンから帰還したのか、俺もそんな便利な魔法かアイテムが欲しいと思ったが、今は生き延びる為走るしかない。



いくら走ったのか、5分は全力で走っているがズルズルと這う音が消えない。

このままだと俺の体力が先に無くなって追い付かれるだけだ。


ダンジョン内で道に迷った事はほとんどなかったはずなのに、記憶に靄がかかっているような感覚だ。



やるしかないのか・・・。

生き残る為、今夜の宿と飯代の為に金棒を握る力を強めて後ろに振り返る。


今後ともごひいきにお願いします。。。。

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