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俺には〇〇が憑いている!?  作者: 読書最高(^o^)/
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闇エリ子の起

起。


俺の名前は、光リエ(ヒカル・リエ)。女の名前だが、れっきとした男である。


「女の子が欲しかった!? 男の子が生まれたら、男の子の名前をつけやがれ! 小さい頃から、「リエちゃん? え!? 女の子と思った!」とか、好きな女の子に告白をしては、「私、女の子の名前の人とは付き合えません!」とか、そんなことばかりだ!? 俺の人生で楽しいことなんて、やって来ないんだ!」


と、思いつめ、学校の屋上から飛び降り自殺を図ったのだが、不幸な俺は死ぬことすら許されなかった。そんな俺の前に、レンタル福の神という、偉そうなでキチガイな女が現れ、不幸を幸福に変えるという。俺は、福の神に憑りつかれてしまった。福の神のおかげで、俺にも久野文香という彼女もできた。そして、俺の不幸との戦いが始まった。「貴様の不幸、私が頂こう。」あ~ん、パク、モグモグ、ゴックーン「おいしい!」「ほんとに食うな!」俺の生死の不幸はおいしいらしい!?


富士山が大爆発を起こすという、大不幸から人々を守ることができた。俺と福の神だけでの作品としての形もでき、後は舞台を変えても永遠に続けられる所まできてしまった。ということで、新キャラクターを登場させ、作品の世界を拡げる所まで来た。新キャラ以外は、過去作から再登場という形になる。第1号が地味な佐藤さん。第2号がスケバン・気づかい・猫の3人組。


不幸を呼び寄せる俺は、ついに不幸な神まで呼び寄せた。闇エリ子に憑りついていた貧乏神が俺に乗り移ったが、俺の不幸は貧乏神の貧乏という不幸すら吸収しようとする恐ろしさだった。やっぱり不幸な俺に耐えれるのは、福の神しかいないのだった。


先に先に進めようとすると、進むが頓挫するので、ここで闇エリ子こと、闇エリと貧乏神サイドを書いてみよう。これがアニメとは違う、小説の良い所だ。


承。


「あ~ついてないな。」

「憑りついてる、憑りついてる。」


これが闇エリ子の毎日である。貧乏神に憑りつかれた、運がついていない生活を送っている。


「あ、財布を忘れた・・・。」

「あ、今日は休みだ・・・。」

「あ、ブラするの忘れた・・・。」


貧乏神に憑りつかれると大変である。私はなぜ、生きているのだろう? 主人公が光リエなので、私の名前は闇エリになった。この物語は、光の魔方陣も闇の超魔法も出てこない。なら私の名前を主人公の反対にする必要があったのだろうか?


「もう少し、カワイイ名前が良かったな・・・。」

「貧乏の貧子とか、乏子とか、どお?」

「可愛くない!」

「あなたには貧乏神が憑りついているんだから、夢や希望を見るのはやめときなさい、無駄よ、無駄。」

「はぁ・・・。」


どうして私が貧乏神に憑りつかれたかというと、生まれた家が貧乏で、子供の頃から、お金に困った生活を送っていた。


転。


「エリ、お誕生日おめでとう。」

「ありがとう。」


私は、3才の誕生日を祝ってもらっていた。しかしケーキを買うお金も無く、テーブルには、水道水の水の入ったコップとポテチでお祝いをしていた。


「お父さん、お母さん、おもちゃ買って?」

「ごめんよ、エリ。おもちゃを買ってあげられるお金がないんだ。」

「ええ! やだ! おもちゃ買って!」

「そうだ! おもちゃを買ってあげることはできないけど、お父さんとお母さんの人形をプレゼントしてあげよう。」

「やった! お人形さんだ!」

「フフフフフ・・・。」


私は、お人形さんにエリザベスと名前をつけた。なんと、私の誕生部プレゼントは・・・貧乏神だった。お人形さんが貧乏神と知ったのは、あとのことだった。


結。


「やった! お父さん、就職が決まったぞ!」

「当たった! お母さん、温泉旅行だわ!」


貧乏神を私になすりつけた両親の運気は上昇したよ。私の貧乏な人生と反比例してね。もちろん温泉旅行にも連れて行ってもらえなくて、お留守番していた。


「ああ、私は旅行にも連れて行って貰えないんだ・・・ついてないな・・・。」

「エリちゃん、一緒に遊ぼう。」

「私の友達は、エリザベスだけね。」

「エリちゃんには、私が憑りついてるから大丈夫よ。楽しくお留守番をしましょうよ。お腹が空いてきたね、カップラーメンでも食べようか?」

「うん、そうだね。あ!?」

「どうしたの?」

「私のカップラーメン、中に具が入ってない・・・。」

「すごい! レアだよ! こんな奇跡は滅多に起きないよ!」

「え!? 具がないことって、すごいの?」

「すごい! すごいよ!」

「わ~い! エリはすごいんだ!」

「私の具を半分、分けてあげよう。」

「ありがとう。エリザベスは優しいね。」

「エリちゃん、これからも仲良くしてね。」

「エリザベスと、ずっ~と、友達だよ。」

「わ~い!」


これが私と貧乏神との出会いだった。


つづく。

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