将来、介護や福祉に従事しようと考えている人、介護や福祉に関心がある人に読んで欲しいもの。しかし、得にも損にもならないかも知れない。パート2
これも福祉に関心のある方以外が読んでも、面白味も何も無いですよ。
さてとだ。今回は、認知症について述べてみよう。
こんな類いの話ばかり投稿するのなら、連載にしろと言われそうだが、思い付きで投稿するので、短編投稿としておく。
話は反れたが、今回のテーマは認知症なのだが、皆さんは、認知症と聞くとどういうイメージを持つであろうか……。
徘徊・記憶障害・異食等が、ポピュラーなイメージだろうか。
では、上記に挙げたら三つの障害について、一つずつ説明していこう。
まずは徘徊なのだが、徘徊とは何か? と聞かれて答えられる人はいるであろうか。徘徊とは、目的もなくうろうろと歩き回る事。とされている。では、認知症患者は、目的もなく歩き回っているのだろうか。答えは否である。認知症患者は実は徘徊していないのである。「え?」と疑問視される方もいるであろうが、認知症患者はトイレの場所を覚えられず、トイレを探していたり、帰宅したいが為に、出口を探していたり、自室の場所がわからずに、探していたりするのである。したがって、医療・介護で専門用語のように使用される【徘徊】とは、使用用途が完全に間違えていると言えるのである。
次に記憶障害であるが、認知症には大きく分類して二種類の認知症が存在する。一つは脳血管性認知症(老人性認知症ともいう)。もう一つが、アルツハイマー型認知症である。この二分された認知症には大きな違いがあり、脳血管性認知症の場合、過去の記憶から消失していき、最近の出来事は認識しているのだ。一方、アルツハイマー型認知症の場合、かの有名な映画でも描写されている通り、最近の記憶から消失していき、過去の記憶は保持しているという訳だ。しかし、アルツハイマー型認知症にはある種の欠点があり、最近の記憶から順に消失していくのだが、過去の記憶に飽き足らず、本能(食事摂取・身体能力・言語機能等)まで消失してしまい、重症化すると、歩く事どころか、起き上がること、はたまた食事を食べるという行為すらも忘れてしまうのである。
その為、認知症患者における記憶障害と一言に言っても、多分化し一概に忘れてしまうと言っても、その症例によって全く違う症状が異なる事を覚えておいてもらいたい。
そして最後になるが、異食である。
これについては、脳血管性認知症・アルツハイマー型認知症共に診られ、飲食物と飲食物でない物の区分が出来なくなる症例をいう。よく施設で見られるのが、ハイター(液体塩素系漂白剤【次亜塩素酸ナトリウム】)や、トイレ洗浄用洗剤の誤飲。在宅であれば、煙草・碁石等の異食が挙げられる。これは、脳内で飲食物と飲食物以外という識別が出来なくなってしまい、食べてはいけない物や飲んではいけない物を飲食する行為をいう。
これで上記三点の説明が終わった訳だが、施設介護・在宅介護に関わらず、脳梗塞等により認知症を発症するケースは少なくない。認知症の症状、そしてその言動や行動をしっかり把握して、対応方法を考えて欲しいと思う。
最後になったが、認知症患者は、「何をしてもどうせすぐ忘れるから」と対応してしまうと、以外と記憶しており、自分の事に関心があり良くしてくれる人、良くしてくれない人の区分をされるので、注意して欲しいと思う。
質疑応答は受け付けます。
私のわかる範疇での回答となり、また、私個人の私観も入ると思いますが、それでも良ければ、感想にて質問してください。
少しばかり、考える時間が必要になる場合は、返答が遅れる場合がありますが……。