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全てが終結したこの世界で  作者: 兎鈴
0章 プロローグ
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プロローグ:全滅

『殲滅完了』

「よし、そのまま基地に戻れ」


 ルシファーこと、紅咲有馬こうさきゆうまは、Nemesisの隊員を全員殺したという報告を受け、にやりと笑った。


「さて、作戦を二段階目へ移行させよう」


 不敵の笑みを浮かべ、ルシファーは仲間が操るヘリに飛び乗った。


◆◇◆◇◆


 バキッ!という音がした。手錠が割れた音だ。

 彩夏の手首は手錠に喰い込み、血塗れだった。脇腹は先ほどの爆発によって舞い上げられた石やガラスが突き刺さり、無数の傷跡を残していた。


 早く戻って報告しなきゃ。


 そう思っていた矢先、彩夏の視界には、真っ赤な文字が現れた。


《自動報告システム》

《Nemesis隊員9名の死亡を確認》

《ネットワーク崩壊》


「……ッ!」


 おそらく、JOKERとやらが殺ったのだろう。彩夏は確信した。


《警告:周囲3キロ圏内にて敵複数確認》


 そして、彩夏は殺られると悟った。だが、黙って殺されるほど、お人よしでもない。

 とりあえず移動を始め、敵を迎え撃つのに最適な場所を選ぶ。

 公園の下を通っている高速道路の上に降り立つと、橋の下に隠れる。


《八七式:速射モードに切り替え》

《充電:100%》

《弾頭装填完了》


 橋の下のパイプにぶら下がり、高速道路を駆けてくる敵を照準。


《敵を視認》


 ドドドドドッ!

 5発の弾を、出てきた敵に容赦なく浴びせる。

 弾頭は炸裂式貫通弾。対象に当たった瞬間、内部に仕込まれた極めて貫通力の高い針弾三十発が後方の敵を穿つ。彩夏は緊急用に、常にこの弾頭が入ったマガジンを一つ持っている。

 高速道路を走ってきた敵は、この五発で全て倒した。


 とりあえずここから脱出しなきゃ。


 そう思った彩夏は、先ほど来た道を引き返すことにした。

 地面を蹴り、音速まで一気に加速する。

 爆風が辺りを一掃し、それが収まるころには、静寂が訪れていた。

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